Q.胚移植後の受精卵は熱に弱いのですか?
説明会や診察時に精子は熱に弱いから気をつけるように…との注意は受けましたが、受精卵も熱に弱いですか?
移植後、電気アンカを腰の下に敷いたまま4時間ほど寝てしまい、熱くて目が覚めました。 (火傷をするほどではありません) 受精卵に影響はあるでしょうか?
その他、こたつ、カイロ、岩盤浴、サウナなども影響ありますか?
※一応、自分でも調べてみたのですが、「暑くなるほど温めるのは良くない」という説と「体内だから影響ない」という説と両方あり、わかりませんでした。 よろしくお願いいたします。
A.
精巣機能は、高温下では働きが悪くなることが知られています。万一、精巣が腹腔内にあると機能が失われるだけでなく悪性腫瘍の発生も憂慮されます。
卵巣の働きは、腹腔内の環境が必要であり、このため体外受精の培養環境は37℃(酸素5%・炭酸ガス6.5%。窒素88.5%)に保っています。
身体の一部(下腹部や腰など)を温めたからといっても血液は全身を巡っていますので、 卵巣に影響することはないと思いますが、高熱や持続高温は火傷を起こしてしまいますね。
骨盤血流は良いにこしたことはありませんが、外的な刺激に頼るより、ストレッチや体操、スポーツ、夫婦関係など普段からの生活環境の改善が一番です。