オメガ3系脂肪酸
3種類の代表的なオメガ3系脂肪酸はαリノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)です。
- 主要なALA源は植物油、特にキャノーラ油および大豆油です
- 亜麻仁油は大豆油やキャノーラ油よりもALAが豊富ですが、一般的ではありません
- ALAは、通常少量が体内でEPAやDHAに変換されます
- EPAおよびDHAは脂肪の多い魚(サケ、マグロ、マスなど)や貝類・甲殻類(カニ、ムール貝、カキなど)などの海産物に多く含有されています。
オメガ3系脂肪酸は、筋活動、血液凝固、消化、生殖能力、細胞の分裂および成長など多くの身体機能にとって重要です。
オメガ3 系脂肪酸は女性にお勧め
Hammiche らは、235 名のIVF 女性患者の卵巣刺激開始1 ヶ月間の1 日あたりのオメガ3 系脂肪酸の摂取量とその後の培養成績との関連を検討した結果、DHA やALA のオメガ3系脂肪酸の摂取量が多いほど胚のグレードが高かったと報告しています(Fertil Steril 2011; 95: 1820.)
99名の男性の精液所見と脂肪摂取を横断研究により調査しました。飽和脂肪酸の摂取量が多い程、精子の数が少なくなっていました。一方、不飽和脂肪酸であるオメガ3脂肪酸摂取が多い程、精子の奇形率が少なくなっていました(Hum Reprod 2012; 27:1466)
脂肪にも善玉と悪玉があり、ひとつは、不飽和脂肪酸(善玉)と飽和脂肪酸(悪玉)。
もうひとつは不飽和脂肪酸の中の、オメガ3脂肪酸(善玉)とオメガ6脂肪酸(悪玉)です。
オメガ3脂肪酸は、体内では合成できないため、食事から摂取しなければならない必須脂肪酸です。