- ビタミンD不足では、着床障害や妊娠率が低下します(Fertil Steril 2014; 101: 447)
- ビタミンDの補充により、女性では多嚢胞性卵巣のインスリン抵抗性、月経周期、排卵が改善、月経困難症の改善、男性においても造精機能障害改善、精子所見の改善と関連する可能性が報告されています(Hum Reprod 2012; 27: 3015)
- ビタミンDの吸収や代謝に関与する因子は?
ビタミンD は、必要量の多くを紫外線暴露によって体内合成される特殊な栄養素で、女性のビタミンD 不足は世界的な問題となっています。このため、1 日に800~1000IU のサプリメントによる補充が推奨されていますが、この量では十分な25(OH)DビタミンDレベルを達成できないことが多いようです。
- 25ヒドロキシビタミンD(25OH-VitD)濃度の目安は?
日本内分泌学会では、不足<20 ng/mL、不十分20〜30 ng/mL、十分>30 ng/mLとしています。
- ビタミンD を多く含む食品は?
ビタミンDを多く含んでいる食品は、魚類(サケ、マグロ、サバといった脂肪性の魚)や きのこ類です。
野菜や穀類、豆、イモ類にはほとんど含まれていません。
- ビタミンDサプリの服用はいつがよいか?
ビタミンDサプリ服用は1 日で最も食事量の多い食後がよいと報告されています(J Bone Miner Res 2010; 25: 928)
- ビタミンDと鉄の関係は?
ビタミンD が不足している女性は鉄も不足していることが多く、
鉄が不足している女性はビタミンD も不足していることが多いという報告があります(Nutrients 2018; 10: 167)。