子宮内膜症の診断と対策について
- 子宮内膜症(異所性に子宮内膜が存在する)は、超音波検査でチョコレートのう胞(卵巣子宮内膜症)があるときに一番診断されやすいですです
- 補助診断として、採血してCA125(25 u/mL以上では子宮内膜症を疑う)などを調べることがあります。月経期は高値を示すので、月経時に検査してもあまり意味がありません
- CA125は悪性腫瘍でも高値を示すことがあるので、同時に他の腫瘍マーカー(CA72-4、CA19-9、CEAなど)を検査することがあります
- 腫瘤があるときには、MRIなどの画像診断を追加することがあります
- 子宮腺筋症(異所性に子宮筋層に子宮内膜がある)があるとき、子宮内膜症を併発していることがよくあります
- 月経困難、過多月経、性交痛、排便痛などの症状が強いとき、子宮内膜症が疑われます
- 子宮後屈や子宮可動性不良などの内診所見があるとき、子宮内膜症を疑うことがあります
- 子宮内膜症があっても症状や所見がないときもあり、腹腔鏡でみつかることがあります
- 子宮内膜症が妊娠しにくい原因となっているとき、腹腔鏡手術することが考えられます(ただし、卵巣に対する手術は卵子数減少の原因になりうることを知っておかなければなりません)
- 腹腔鏡しなくても、あるいは腹腔鏡したけど妊娠しない場合も、体外受精であれば妊娠が期待できる場合があります。