7月21日に岡山市で第31回岡山ARTフォーラムが開催されました。

 

特定非営利活動法人日本がん・生殖医療学会理事長でもある聖マリアンナ医科大学産婦人科学講座教授 鈴木 直 先生の特別講演「がん・生殖医療の現状と今後の展開」がありました。

 

がん治療成績が向上しており、また、生殖補助医療の進展により、受精卵(胚)や精子や卵子だけでなく、卵巣の凍結保存が可能になっています。

 

AYA世代あるいはpre-AYA世代の小児に、がん治療後に、将来の妊娠の期待があること、そのためには妊孕能温存が必要があることを、先ずがん治療担当チームが適切に伝えることが必要です。

 

また、そういった希望があるとき、生殖医療施設は受け入れ準備を整えておかなければなりません。

 

こういったことを、詳細に、分かりやすく、熱意をもって、鈴木先生がご講演くださいました。

 

岡山においてもがんと生殖医療ネットワークOKAYAMAが立ち上がっており、岡山大学大学院保健学研究科教授 中塚先生を中心に、がん治療担当医と生殖医療担当医の連携が進められています。

 

岡山二人クリニックも、精子凍結、卵子凍結、受精卵(胚)凍結を行っており、卵巣凍結は岡山大学病院にお願いしています。

 

治療内容を分かりやすく説明できるよう、医療機関相互でスムースに連携できるよう、岡山二人クリニックとしても、医師だけでなく、不妊症看護認定看護師、臨床心理士、遺伝カウンセラーなど医療チームで積極的に取り組みたいと考えています。