- 避妊目的で使用するピルも、このような薬剤です
- 黄体ホルモンの作用により基礎体温は高温相になります
- 服用終了後1週間以内に月経が開始します。服用終了後1週間経過しても月経が始まらないときは受診して相談してください。
- とくに卵胞ホルモンには血管に血塊がつまる血栓症のリスクがあります
激しい腹痛、激しい胸痛、息苦しさ、押しつぶされるような胸の痛み、激しい頭痛、見えにくいところがある、舌のもつれ、失神や痙攣や意識障害、ふくらはぎの急な痛み・むくみ・発赤などの症状がある場合は、血栓症に対応できる循環器科などの救急医療機関の受診が必要ですが、この頻度は高いものではありません。この説明は経口避妊薬(ピル)服用の方にも同じ説明になります。
- 血栓症の既往がある人は、使用しないが原則です
- 肝臓の重い病気のある方、使用しないが原則です
- 喫煙者(一日15本以上)は、使用してはいけません
- 服用開始時に嘔気などがあることがあります
- 便秘傾向になる可能性があります
- 少量出血を認めることがあります
- 飲み忘れや中止は、異常出血の原因になります
- ニキビや痒みなど皮膚症状がみられることがあります
- 頭痛などがあることがあります
- 身長の伸びが止まる可能性があります
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禁忌として挙げられている疾患名
鎌状赤血球貧血
血栓性静脈炎
子宮内膜癌
脂質代謝異常
重篤な肝障害
デュビン・ジョンソン症候群
乳癌
妊娠ヘルペス
肺塞栓症
ローター症候群
診断の確定していない異常性器出血
妊娠中に黄疸
妊娠中に悪化した耳硬化症
妊娠中に持続性そう痒症
エストロゲン依存性悪性腫瘍
オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル配合剤投与中
などが挙げられています
① プラノバール
- 卵胞ホルモンとしてエチニルエストラジオール、黄体ホルモンとしてノルゲストレルの両方の成分を含有する内服薬です
- マーベロンよりホルモン含有量が多く、約3倍のホルモン量です
- 卵巣におけるホルモン産生を補うには十分な量であり、下垂体に対して卵巣刺激を抑制する方向に働きます
- 当院では融解移植のホルモン補充療法に際しては、卵巣機能を抑制してコントロールするため前周期の準備として用いています
② マーベロン
- 卵胞ホルモンとしてエチニルエストラジオール、黄体ホルモンとしてデソゲストレルの両方の成分を含有する内服薬です
- 経口避妊薬(ピル)として用いられている薬剤の1つです
- プラノバールよりホルモン含有量は少なく、約3分の1くらいのホルモン量です
- プラノバールより、下垂体に対しての卵巣機能抑制は少ないと考えられます