男性は精液検査だけすればよいのでしょうか?


「精液所見で異常なかった」としても、それは「そのときの結果です」。精液検査はバラツキの大きな検査であり、逆に一回不良だったからと言って、「いつも不良」とは限りません。


女性の排卵頃に関係を持ち(理想は関係から検査まで6時間以内、通常は前夜に関係を持って翌朝に検査)、女性が受診して性交後検査(フーナーテスト)を受けます。


時間経過など条件が悪かったとしても、「頚管粘液中に元気に直進する精子が多数認められる」という成績であればよいのですが、不良であった場合、原因としては下記が考えられます。

  • 排卵時期でなかった
  • 関係から検査までの時間が経ち過ぎていた
  • 排卵時期であったが女性の子宮頚管粘液の所見がよくない
  • 女性が精子に対してアレルギー(抗精子抗体)がある
  • そのときの男性の精液所見がよくない(精液量・濃度・運動性など) 
  • 精液検査では把握できないが精子の運動性に問題がある
  • 関係がうまくもてていない                

夫婦で情報を共有し、知識として整理し、カップルの問題として男性も積極的に望妊治療に取り組みましょう。