亮平の理想のオンナ像と私は
はるかに違っていた。
亮平はきっとCanCamとかに載っているような、
あんな女のコが理想だ。
私はどこからどう見ても、
キャバ嬢。
あんなエビちゃんの様な格好はしない。
どちらかと言えばBLENDAなんかに出て来るような、
カッコイイ系やコンサバ系が好きだったし、
スカートよりもパンツスタイルでビシっとキメたいタイプだった。
もちろん理想は格好を言っているんじゃない。
だけどそれもまた、
あんなエビちゃんのようなふんわりした雰囲気は私にはなかった。
どんなに普通な格好をしてもどこかキャバ嬢のニオイがする。
普通のコとキャバ嬢が同じ格好をしていても
見る人が見ればすぐ見分けがつくとゆうのもわかる気がする。
亮平は中身に対しても
そんな出来るオンナを求めていた。
私はある程度一般常識・マナーは弁えているつもりだったけど、
亮平からしたらまだまだだったらしい。
どうしても私の揚げ足取りしかしない。
亮平から愛は感じられなかった。
きっと明日香さんは、
亮平の理想を満たすような女性なんだろうなと思っていた。