浜田省吾と月刊カープファン ② | 泣き笑いせつなブログ『週刊とっちゃんの部屋』

浜田省吾と月刊カープファン ②


 



本誌:お久しぶりです。カープの話に入る前に、まずあなたのことから話題にしましょうか。一月の武道館での一万人コンサートは大成功だったそうですね。

浜田:ありがとうございます。初めての武道館でしたけど、今の時点で僕なりにやれることは全部やったと思うしそういう意味では満足してます。でもここからが大変なんだぞって………そっちの方が気持ちのウェートとしては大きいんですけどね、今は。

本誌:そうですか。でも凄いなと思ったのは、あの時(第一回目の登場=高橋慶彦選手との対談)にね、まぁ去年の暮れの話になりますけど、うちの編集部に読者から何本か電話が入ったんですよ「浜田省吾の武道館のチケットを月刊カープファンで何とか手に入れてくれないか」って(笑)もう必死なのね、みんな。その時はもう前売券が全部売り切れだったでしょ。思いあまって電話かけて来たんだと思いますけど。

浜田:そうですか。ファンの方にはずいぶん迷惑かけちゃったみたいです。

本誌:まあ本誌に聞いてくるぐらいだからよっぽど(笑)………ところでさっき、「これからが大変なんだ」って話が出ましたが、そのあたりをもう少し詳しく話してくれませんか。

浜田:そうですね。野球で言うならば僕の場合は大学のスターからプロになったわけじゃなくて、セッションマンと言うんだけど元はバックバンドのドラマーでしたから、いわばテスト生で入って来て五年ぐらいファームでやってきた。それからやっと一軍に上がって、ようやくヒットが打てた。そのくらいの気持ちですね、武道館ってのは。だからとても嬉しいけど、本当はここからが大変なんだぞって気持ちですね。

本誌:初ヒットがホームランだからなおさら(笑)ということですか。

浜田:ええ。あれで自分が四番打者になれたとは決して思ってないし、ボクサーで言うなら、チャンピオンめざしてランキング入りして来て、だからこそここからが大切なんだって気持でいます。僕は武道館をそういう風にとらえています。

本誌:なるほど。そうすると浜田省吾にとっても今年82年はビッグ・ジャンプの年だ、一月の武道館はそのための大きなステップだったと、そういうことですね。

浜田:はい。そう思ってます。



続く