2013-12-10 14:22:32
とっちゃんの大相撲を2倍楽しく観る方法 其の弐拾壱 『右四つ左四つ』
テーマ:とっちゃんの大相撲を2倍楽しく観る方法サッカーや野球に比べ、大相撲ほどルールが明瞭なるスポーツはないと思うんですよね。
だって、反則(このコーナーの過去記事に全反則を紹介してます)で負けになる以外は
土俵から出たら負け
足の裏以外の部分が土俵についたら負け
この
ふたつだけですもの
分かりやすいでしょ
(´∀`人)
だけど…
皆さんがイマイチ“とっつきにくい”と思われる理由のひとつが
その 独特の専門用語 にあるのではないでせうか
どの世界(どんな種類のスポーツ)にも共通していえることですが
これはもう覚えていただくしかないわけで(^-^;
相撲中継でも アナウンサーや解説の親方達は“視聴者の皆さんが分かっているものとみなしてそれを前提に” 実況するしかないわけですよね
今夜、皆さんにとっちゃんがある魔法をかけます*・゜゚・*:.。..。.:*・'
この『右四つ左四つ編』を最後までお読みいただければ
来年の一月場所の大相撲中継からは
『あれっ 今まで何言ってるかわからなかったのに、分かるぞ!?』
って…
( ´艸`)ソーナルトイイナ
まず
相撲には
①マワシを掴んで戦う
②マワシにこだわらず、ひたすら突っ張って戦う
この
2つの戦法があるわけですね
とっちゃんが応援している、おらがふぐすまの関取・双大竜は 典型的な②型の力士です。
今夜お話する 右四つ 左四つ といふ言葉は
①のほう、つまりマワシを掴んで戦う場合の その組み手のことなんです
上手(うわて)投げ 下手(したて)投げ
といふ技の名前は聞いたことがあるでしょう
お互い組み合って、マワシを掴んでる自分の腕が相手の腕の外側にある場合を上手 内側にある場合が下手
マワシを掴んだ状態で投げうって勝った場合
上手だったら 上手投げの勝ち
下手だったら 下手投げの勝ち
これ、兄弟同士、クラスメート、会社の同僚、息子さん、お父さんと実際に組み合ってやってみて欲しいんですけど
圧倒的に上手が有利なんですよね
でも 横綱・輪島(54代=左四つ)は常識を覆して(左からの)下手投げが得意だったんです!!!(この後お話いたします)
ここまではよろしいでせうか
では 本題に入りますね
(・∀・)b
今日みなさんに覚えていただきたいのはここからです♪
「右四つ」とは自分の右腕が相手の左腕の脇の下に入り、自分の左脇の下に相手の右腕が入っている状態を言います。
つまり自分は左手で相手の右マワシを相手の腕の外側から掴んでる状態。
一方、「左四つ」は自分の左腕が相手の右腕の脇の下に入り、自分の右脇の下に相手の左腕が入っている状態を言います。
つまり自分は右手で相手の左マワシを相手の腕の外側から掴んでる状態。
千代の富士、貴乃花、白鵬、みんな“右四つ十分=(右四つで力を発揮するといふ意味)”の力士
一方、“左四つ十分”の典型だったのが元・大関の魁皇でした。(前述輪島以外にそのライバル北の湖、朝青龍、稀勢の里らが左四つ)
お客様は、みんな“それ”を分かっていたから魁皇が右が入った(左四つになった)瞬間に ドッ と盛り上がったわけなんです♪
( ´艸`)モウショーブアリミタイナ
ちなみにオマケ
「相四つ(あいよつ)」といふ言葉も覚えてください。これはガップリ四つとも言って、つまり自分が右四つ(左四つ)を得意とし、対戦相手も右四つ(左四つ)を得意としている場合、つまり同じ組み手の場合をいいます。
同じ組み手ですから、お互いが本領発揮できる状態なワケで、実力が伯仲している横綱同士の対戦なんて、まさに大熱戦となるわけですね*・゜゚・*:.。..。.:*・'
(=´∀`)人(´∀`=)クンダママ、ドヒョウチュウオウ、ウゴカナイミタイナ
そこで先程チラッとお話した輪島さん
とっちゃんが相撲ファンになった頃の相撲界は
いわゆる “輪湖(りんこ)時代”でした♪
つまりその輪島さんと 北の湖(現・理事長)さんの2人の横綱が土俵を牽引してたのですが
毎場所、判で押したかのやうに この2人が千秋楽に優勝をかけて熱戦を繰り広げたわけです ハイ
ふたりとも 左の相四つ!!
だから毎場所これまた判で押したかのやうに同じ組み手のまま(互いに右で上手をガッチリと掴んだまま)土俵中央で動かないんですよ。(笑)
この二人、北の湖は右上手投げを、一方輪島は左下手投げを “同時に”放つから 見てるほうは大興奮!!!上手投げが圧倒的に有利のはずが、輪島の左下手投げが決まることもしばしば♪
o(^-^)o
北の湖さん曰く、『輪島さんは右のおっつけが異様に強いからこそ左下手投げが決まる』
嗚呼…懐かしき 輪湖時代よ (ノ_・。)
そして
相四つとは対照的に、自分と相手力士の組み手が違う場合を「喧嘩四つ」と言います。
つまり自分は「右四つ」十分でも相手は「左四つ」十分といふことは、どちらかは 自分十分の型には組めないことになりますよね
(・∀・)b ブツリテキニネ
そこで先程の話を思い出して欲しいのですが、
魁皇は、右が入れば もう勝負あり!
あの白鵬だって勝てません(※)
ぢゃ何で通算成績で白鵬が魁皇に勝り、番付も白鵬が上なのか
それは
お互い 喧嘩四つ ですから、とにかく相手より先に自分十分の型を作りたい…
そのスピードの差こそ 白鵬が魁皇に勝っていたといふことです
白鵬が横綱である所以ですね。
ここまで理解できて
しかも
この力士は 右四つ得意
この力士は 左四つ得意
と分かってくると…
相撲観戦が 2倍どころか 10倍も 100倍も面白くなるんです
(((o(*゚▽゚*)o)))
でも、慌てなくていいんですよ♪
まずは、贔屓力士を作り
イケメンだから? それもいいでしょう
同じ誕生日だから? それもいいでしょう
出身地が同じだから? 素晴らしいでしょう
その贔屓力士を応援するところからはじめればいいんです
(´∀`人)
これからも
とっちゃんと一緒に大相撲の素晴らしさ、魅力、その醍醐味を探って参りませうネ*・゜゚・*:.。..。.:*・'
引き続きよろしくお付き合いください
【12/11追記】
(※)
こちらをご覧ください。
これは、平成23年 五月技量審査場所千秋楽結びの一番の 白鵬-魁皇 戦
ちなみに、この場所
白鵬=13勝2敗で19回目の優勝を飾る。
魁皇=9勝6敗の成績。翌場所引退。
でした
(・∀・)b ソレヲフマエテ
青いマワシが魁皇

自分の左腕が相手の右腕の脇の下に入り、自分の右脇の下に相手の左腕が入っている状態でせう?。
つまり自分は右手で相手の左マワシを相手の腕の外側から掴んでる状態。
これがまさに「左四つ」の状態!
魁皇得意の組み手♪
こうなれば、既に優勝を決めている無敵の横綱白鵬でさえ

なすすべなく 寄り切られます
千秋楽を白星で飾れず 結局13勝2敗の優勝。(もう1敗は日馬富士=当時大関)
魁皇は翌七月場所に引退。つまり、もう体力的にボロボロの状態だったわけですよ。それでも自分の型にさえなれば、大横綱・白鵬さえも敵わないわけです*・゜゚・*:.。..。.:*・'
とっちゃん、白鵬どうしちゃった(なんで相手十分の体勢を許しちゃった)んだろう…?
答えは簡単デス
(・∀・)b
既に優勝を決めている白鵬に “慢心”“油断” があったのでせう。
座布団が舞う館内

大関・魁皇、土俵人生(結果的に)最後に輝いた瞬間ですね*・゜゚・*:.。..。.:*・'
『平成23年大相撲年鑑』(BBM)より
だって、反則(このコーナーの過去記事に全反則を紹介してます)で負けになる以外は
土俵から出たら負け
足の裏以外の部分が土俵についたら負け
この

分かりやすいでしょ
(´∀`人)
だけど…
皆さんがイマイチ“とっつきにくい”と思われる理由のひとつが
その 独特の専門用語 にあるのではないでせうか
どの世界(どんな種類のスポーツ)にも共通していえることですが
これはもう覚えていただくしかないわけで(^-^;
相撲中継でも アナウンサーや解説の親方達は“視聴者の皆さんが分かっているものとみなしてそれを前提に” 実況するしかないわけですよね

今夜、皆さんにとっちゃんがある魔法をかけます*・゜゚・*:.。..。.:*・'
この『右四つ左四つ編』を最後までお読みいただければ
来年の一月場所の大相撲中継からは
『あれっ 今まで何言ってるかわからなかったのに、分かるぞ!?』
って…
( ´艸`)ソーナルトイイナ
まず
相撲には
①マワシを掴んで戦う
②マワシにこだわらず、ひたすら突っ張って戦う
この

とっちゃんが応援している、おらがふぐすまの関取・双大竜は 典型的な②型の力士です。
今夜お話する 右四つ 左四つ といふ言葉は
①のほう、つまりマワシを掴んで戦う場合の その組み手のことなんです
上手(うわて)投げ 下手(したて)投げ
といふ技の名前は聞いたことがあるでしょう
お互い組み合って、マワシを掴んでる自分の腕が相手の腕の外側にある場合を上手 内側にある場合が下手
マワシを掴んだ状態で投げうって勝った場合
上手だったら 上手投げの勝ち
下手だったら 下手投げの勝ち
これ、兄弟同士、クラスメート、会社の同僚、息子さん、お父さんと実際に組み合ってやってみて欲しいんですけど
圧倒的に上手が有利なんですよね
でも 横綱・輪島(54代=左四つ)は常識を覆して(左からの)下手投げが得意だったんです!!!(この後お話いたします)
ここまではよろしいでせうか
では 本題に入りますね
(・∀・)b
今日みなさんに覚えていただきたいのはここからです♪
「右四つ」とは自分の右腕が相手の左腕の脇の下に入り、自分の左脇の下に相手の右腕が入っている状態を言います。
つまり自分は左手で相手の右マワシを相手の腕の外側から掴んでる状態。
一方、「左四つ」は自分の左腕が相手の右腕の脇の下に入り、自分の右脇の下に相手の左腕が入っている状態を言います。
つまり自分は右手で相手の左マワシを相手の腕の外側から掴んでる状態。
千代の富士、貴乃花、白鵬、みんな“右四つ十分=(右四つで力を発揮するといふ意味)”の力士
一方、“左四つ十分”の典型だったのが元・大関の魁皇でした。(前述輪島以外にそのライバル北の湖、朝青龍、稀勢の里らが左四つ)
お客様は、みんな“それ”を分かっていたから魁皇が右が入った(左四つになった)瞬間に ドッ と盛り上がったわけなんです♪
( ´艸`)モウショーブアリミタイナ
ちなみにオマケ
「相四つ(あいよつ)」といふ言葉も覚えてください。これはガップリ四つとも言って、つまり自分が右四つ(左四つ)を得意とし、対戦相手も右四つ(左四つ)を得意としている場合、つまり同じ組み手の場合をいいます。
同じ組み手ですから、お互いが本領発揮できる状態なワケで、実力が伯仲している横綱同士の対戦なんて、まさに大熱戦となるわけですね*・゜゚・*:.。..。.:*・'
(=´∀`)人(´∀`=)クンダママ、ドヒョウチュウオウ、ウゴカナイミタイナ
そこで先程チラッとお話した輪島さん
とっちゃんが相撲ファンになった頃の相撲界は
いわゆる “輪湖(りんこ)時代”でした♪
つまりその輪島さんと 北の湖(現・理事長)さんの2人の横綱が土俵を牽引してたのですが
毎場所、判で押したかのやうに この2人が千秋楽に優勝をかけて熱戦を繰り広げたわけです ハイ
ふたりとも 左の相四つ!!
だから毎場所これまた判で押したかのやうに同じ組み手のまま(互いに右で上手をガッチリと掴んだまま)土俵中央で動かないんですよ。(笑)
この二人、北の湖は右上手投げを、一方輪島は左下手投げを “同時に”放つから 見てるほうは大興奮!!!上手投げが圧倒的に有利のはずが、輪島の左下手投げが決まることもしばしば♪
o(^-^)o
北の湖さん曰く、『輪島さんは右のおっつけが異様に強いからこそ左下手投げが決まる』
嗚呼…懐かしき 輪湖時代よ (ノ_・。)
そして
相四つとは対照的に、自分と相手力士の組み手が違う場合を「喧嘩四つ」と言います。
つまり自分は「右四つ」十分でも相手は「左四つ」十分といふことは、どちらかは 自分十分の型には組めないことになりますよね
(・∀・)b ブツリテキニネ
そこで先程の話を思い出して欲しいのですが、
魁皇は、右が入れば もう勝負あり!
あの白鵬だって勝てません(※)
ぢゃ何で通算成績で白鵬が魁皇に勝り、番付も白鵬が上なのか
それは
お互い 喧嘩四つ ですから、とにかく相手より先に自分十分の型を作りたい…
そのスピードの差こそ 白鵬が魁皇に勝っていたといふことです
白鵬が横綱である所以ですね。
ここまで理解できて
しかも
この力士は 右四つ得意
この力士は 左四つ得意
と分かってくると…
相撲観戦が 2倍どころか 10倍も 100倍も面白くなるんです
(((o(*゚▽゚*)o)))
でも、慌てなくていいんですよ♪
まずは、贔屓力士を作り
イケメンだから? それもいいでしょう
同じ誕生日だから? それもいいでしょう
出身地が同じだから? 素晴らしいでしょう
その贔屓力士を応援するところからはじめればいいんです
(´∀`人)
これからも
とっちゃんと一緒に大相撲の素晴らしさ、魅力、その醍醐味を探って参りませうネ*・゜゚・*:.。..。.:*・'
引き続きよろしくお付き合いください
【12/11追記】
(※)
こちらをご覧ください。
これは、平成23年 五月技量審査場所千秋楽結びの一番の 白鵬-魁皇 戦
ちなみに、この場所
白鵬=13勝2敗で19回目の優勝を飾る。
魁皇=9勝6敗の成績。翌場所引退。
でした
(・∀・)b ソレヲフマエテ
青いマワシが魁皇

自分の左腕が相手の右腕の脇の下に入り、自分の右脇の下に相手の左腕が入っている状態でせう?。
つまり自分は右手で相手の左マワシを相手の腕の外側から掴んでる状態。
これがまさに「左四つ」の状態!
魁皇得意の組み手♪
こうなれば、既に優勝を決めている無敵の横綱白鵬でさえ

なすすべなく 寄り切られます

千秋楽を白星で飾れず 結局13勝2敗の優勝。(もう1敗は日馬富士=当時大関)
魁皇は翌七月場所に引退。つまり、もう体力的にボロボロの状態だったわけですよ。それでも自分の型にさえなれば、大横綱・白鵬さえも敵わないわけです*・゜゚・*:.。..。.:*・'
とっちゃん、白鵬どうしちゃった(なんで相手十分の体勢を許しちゃった)んだろう…?
答えは簡単デス
(・∀・)b
既に優勝を決めている白鵬に “慢心”“油断” があったのでせう。
座布団が舞う館内

大関・魁皇、土俵人生(結果的に)最後に輝いた瞬間ですね*・゜゚・*:.。..。.:*・'
『平成23年大相撲年鑑』(BBM)より