昨年ですが、任意後見契約をしている方が、緊急入院されました。
理由は、転倒して、骨折および打撲とのこと。
日頃電動車椅子を使っておられますが
そこに乗る前に転倒してしまったらしい。
ヘルパーさんが毎日来ているので、
発見して、病院に連れて行き、入院したそうです。
病院から連絡をいただいて、お見舞いに行ってきました。
さて、私は任意後見契約をしているのですが
その方に何ができるか?
実は、法律的には、何もやってあげられることはないのです。
任意後見契約は、もし、今後自分が認知症等になって
判断能力が衰えたり、なくなったりしたときに発効されるものです。
いわゆる、怪我、というときは、本人の代わりに法律行為を行うには
別の委任、契約が必要になるのです。
財産管理契約を別に結んでおりますが
それも発効するまでにはいたらず。
今回は、ご本人の希望により、自宅にあった通帳や現金をお預かりしましたが
任意後見契約を結んでいるから、という訳ではないのです。
任意後見契約って、なかなか難しいですね。
お医者さんにも、ケアマネージャーやヘルパーさんにも
一応そのことは説明したのですが
こちらの立場としても微妙です。
ですが、結局は、お客様のご意向と、安定した、安心できる生活が重要です。
今は回復して、健康になりましたが
今後どのようになるかわかりません。
ケアマネ、ヘルパーさん含め、連絡を取り合っていける体制作りが
やっぱり重要なんだと感じました。
身寄りがないので、何かあったときの連絡は私にくるはずですが
少しでも遅くその時期がくればと思います。