心屋認定カウンセラーのふたばです。
私には３つ上の姉がいる。
仲は良い方だと思う。
ふたりで何度か旅行に行ったこともあるし。
小さい時はしょっちゅう喧嘩していた。
よーくぶたれた。
まだまだ私がちびっこだった頃は、
ぶたれる度にビービー泣いていた。
その内ぶち返すことを覚えたけど、
倍になって返って来た。
同じ家に住んでいながら、
２週間ぐらい口をきかないこともあった。
何がきっかけだったかは覚えていない。
でもきっと、ひどくくだらないこと。
久々に口をきいた時、
なんか照れくさかったことは覚えている。
何でも話すわけじゃない。
今でも喧嘩もする。笑
でもまあ
仲は良い姉妹なのだ。
*****
私はどこかでずっと
姉のことを追いかけていた。
心のことを学ぶまで
自覚はしていなかったんだけど…
姉が選ぶものは何でも良く見えて
真似ばかりしていた。
姉がバスケットをやっていたから、
私もバスケットクラブに入った。
姉が陸上の強化練習に参加していたから、
私も参加した。←参加は自由
姉がバスケの強化練習に参加していたから、
私も参加した。←参加は自由
姉が部活で剣道をやっていたから、
私も剣道部に入った。
姉は運動神経が良い。
足が速くて、
バスケも陸上も
学校の選抜選手に選ばれていた。
一方私は
運動できそうに見られるけど
ちっとも運動が得意ではない。
特に動きの鈍かった小学校低学年の時
通知表で「体育 ２」を取ったこともある。
私なりに真面目に頑張って
取り組んではいたんだけどね。
身体がついてこないのだ。
姉の真似をして
色々挑戦はしてみたけど、
自分の運動神経の悪さを
ことごとく思い知っただけだった。
あ、自分の名誉の為に補足。
なぜか剣道は私と相性が良かったようで、
ずっとレギュラーで副将だった。
剣道２段である。
*****
運動以外でも
姉と同じ道を選んだのに、
同じような結果にはならなかったことがある。
小学生の時。
クラブ活動とは別に、
小学校５年生から参加できる
「鼓笛隊」というものがあった。
姉はそこで小太鼓を担当していた。
ドラマーとして活躍し始めた従弟の影響もあり、
バチ２本を使って音を奏でる複雑さがカッコ良くて、
私も小太鼓がやりたかった。
いざ５年生になり
鼓笛隊の入隊テストを受けた結果、
私が任命されたのは大太鼓だった。
大太鼓…
同じ太鼓でも
「アレは嫌だ」
って思ってた。
お腹の前に大太鼓を抱えて持つ姿が、
全然カッコよく見えなかったから。
演奏自体もシンプルで、
複雑さを感じなかったから。
数人で構成される小太鼓に対して、
大太鼓はたったひとり。
目立つのは大太鼓。
でも私は小太鼓がよかった。
なんとも悔しくて、
小太鼓にならなかった理由を聞いてみた。
私の体格が良かったからだとか…
大太鼓の先輩がすごく素敵な人で、
それなりに大太鼓ライフは楽しんだ。
でも、
「選ばれなかった」
この感覚は
薄っすらずっと残ったままだった。
*****
私が覚えている限り姉は、
学校の成績は良い方ではなかった。
でも、高校も短大もすんなり決まった。
短大に至っては
どこに行くか選べる状態だった。
ついた職業も、
学んだことを活かした
国家資格を有する手に職系の仕事。
良い意味で、
親の期待を裏切った。
学校の成績は良かった私。
でも、
高校受験も大学受験もことごとく失敗。
仕事も結局サラリーマン。
親の期待を大きく裏切ったのだ。
文字通りの意味で…
*****
何でも先に経験していく姉。
何でも先に出来るようになっていく姉。
何でも「当たり」を引いているように思える姉。
何でも私より上をいく姉。
いつしか私の中で姉は、
決して超えることができない存在
となっていた。
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