さあ、そろそろ怖い話でもしましょうか | 毎日楽しい|ふたば税理士法人スタッフブログ

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立入禁止


私の友人であるAさんが実際に体験した話。

今から20年ぐらい前、Aさんは友達数人といわゆる心霊スポットと呼ばれる場所へ行ったそうです。

そこは山中にある2階建ての一軒家で、すでに誰も住んでいない廃墟。昼間ならばそれほど怖くもなさそうなところです。

Aさんたちはわざわざ夜中に行き、肝試しのつもりで中に入りました。

あちこちものが壊されたりして雑然とはしていましたが、これといった怖い思いをすることもなく中を一通り見終わると外へ出ました。

「別になにもなかったな」「これのどこが心霊スポットなんだ」皆ちょっと拍子抜けです。

ところがそのなかの1人、Bさんだけはなにか違和感を感じていました。その違和感の根っこを辿っていくうちに、あることに気づきます。

「この家、2階建てなのに階段がなかったな」

Bさんが感じたこの違和感を皆に告げると、確かに階段がどこにもなかったことに全員気づいたのです。でも外から見ると明らかに2階に相当する高さに窓が付いているのが確認できます。

それほど広い家ではありません。いくら暗がりの中とはいえ、階段があればそれを見逃すなんてことはないはずですが・・。

Bさんは気になって「もう一度確認してくる」と言い残し、まわりが静止したにもかかわらず、ひとり中に入ってしまいました。

外に残された者達は、すでになにか不気味なものを感じBさんの後を追うことにためらいが生じていました。

ややしばらくしてガラガラッという音とともに2階の窓が開け放たれBさんが顔を出しました。

「やっぱり階段あった」Bさんはそう告げると皆安堵し「わかったからもう降りてこいよ」とうながしました。

Bさんが無事家から出てくると、皆その場を逃げるように立ち去りました。

翌日、Bさんは死にました。
単独の交通事故を起こしたということです。

話に聞くと、ほかの連中が同様にその家に踏み入ったときもやはり階段はなかったといいます。

果たしてBさんはどうやって2階にあがったのでしょうか。


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