アラン著 古賀照一訳 「3」 白水社
感情・情念・表徴
第10章 プラトニックラブ
愛というものは「自惚れ」が必要である。
滋養をとらぬとすぐに貧血する。
つまり己を知り、己を裁く事である。
自分を信じ、自分を信頼し、自分を確信すること。
恋は危険を欲するものだ。
あらゆる疑いが生じる。
しかし
心の真理は誠実に勇気をもって自己の弱い心に挑戦し、
心の治安維持に努めなければならない。
恋愛というものは
あらゆる互いの又は一方的な疑念が生ずるもの。
自分にさえ期待できないことを相手に期待してばかりいる独り言なのだ。
しかし
勇気を出して心の真稔を一つにして疑わず己を信じることである。
それが相手をも信じることである。
負けない心の治安が滅茶苦茶にならない様に努めることだ。
2024年5月12日(御母衣湖キャンプ)