奧さまは昇君が


約束が破るような


人には見えませんでした


信じていましたよ


私が心から本当に愛したのは


昇君あなただけです


信じてね


私もあの日のことは


忘れた事は有りませんのよ


奧さまはおっしゃてくださいました


 私は


奧さまにもう一つ


なぜあの後


お正月で独身寮の管理人を


辞められたのかを


お聞きしたいと思っていました


その時佐々木重役が


近くに来られたので


奧さまとのお話は


とぎれてしまいました


 重役は


奧さまの方を向いて


二人は話が弾んでいたようだったけど


君たちは


知り合いだったの


と聞かれました


私は「どっき」としました


奧さまが「はい」とご返事をされて


私が新婚のころ


独身寮の管理をしていたとき


双葉さんは


入社されたのですのよと


奧さまは


話が本当に楽しいのだと言うように


重役におっしゃってくださいました