岡本太郎という芸術家がいる(もう亡くなられているけれど)。
「太陽の塔」の作者として有名。

芸術家なのだけど思想家としても注目され、特集番組の中で、彼の名言(?)が紹介されていた。
普通は、「芸術的」なんて聞くと、きれい、美しい、鮮やかなどを連想する。
しかし、彼は芸術について以下のように述べる。

芸術とは、
「うまくあってはならない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない。」と。
美しさ、心地良さは、芸術の本質とは全く関係がない。

むしろ、
「いやらしさや不快感を含め、見る者を激しく引きつけ圧倒する事こそが真の芸術である。」

この言葉を聞いて、なんだかハッとした。

何事も、最も大切なことは「いやらしいところ、不快なところ」にあると思う。

例えば、科学もそうだろう。
遺伝子操作の発展によって、我々の願望は達成されて未来に希望を持つ人も増える。
けど、問題はそこではない。

遺伝子を操作し続けたら我々はどうなってしまうのか、何でもかんでもやってもいいのだろうか…?

動物実験にしてもそう。
それによってもたらされる恩恵は計り知れない。
けど、問題なのは「恩恵」よりも「動物実験」それ自体。
「動物実験」について考えたり、問題提起することは、まさしく「不快」だし、なんだか「いやらしい」と思う人も多いようだ。

中には「面倒くさい」とさえ思う人もいるだろう。
けど、向き合わねばならない。

その問題から目を背けたくなるけれど、利益を享受したいなら、ちゃんと問題にも向き合うべきである。
それが「責任」であり、そして「芸術」なのかもしれないと思います。

もしかすると物事すべての「本質」は普遍的で共通しているのだと思いました。

最近は更新が途絶えてしまって、すいませんでした。


24日、卒研発表が無事に終わりました。


大学院での生活・研究の開始に向けて、気持ちも、勉強の内容も切り替えねばなりません。


発表の内容については詳しくは書けませんが、生命倫理学的観点(進化論的人間観)に立って、さらに現代の倫理原則を採用すると、どのような道徳観が正しいのか。


また、その道徳説に基づいて考察すると動物への扱い方について、どのようなところに問題があるのかを発表させていただきました。


質疑・応答では、岸上先生と白熱した議論が展開しました。

(5分くらい質疑応答したんじゃないでしょうか。)


松本先生はすべてのスライドを熱心にメモされていて、発表している方も気持ち良かったです。


岸上先生も松本先生も「興味深い発表をありがとう」と言って下さったので、嬉しかったです。


科学の発展と、倫理の整合性を保つことの重要性が伝わればそれはそれで大成功だったと思います。


4月から大学院へ進学しても、科学の楽しさ・実験の重要さと、動物の大切さを考えていけたらと思います。


卒業式は3月17日。

それまでは、和歌山と奈良を行ったり来たりすると思います。

ついに2月25日に「エッセンシャル細胞生物学の第3版」が発売されるそうです。

この本、生物学系の大学に通っている人なら知らない人はいないんじゃないかと思います。

大学院でも教科書代わりに使われているらしい。

8400円だけどDVD付きならいいかもしれません。