授業中の子どもたちの雰囲気は、こんな風に変わりました・・・。けれども、複雑な気持ちが・・・・。
 
「依存的だった・・・子どもたち」の一年後、こんな風に変わりました。
 
授業中の子どもたちは、何もしゃべろうとしなかった頃に比べたら、のびのびと参加できるようになりました。
子どもたちも、学習に対してある程度、やる気を出した・・・とも言えます。
 
全体で話し合うことも、当たり前のこととして受け止めることができるようになったし、「誰か説明して・・・。」と言えば、誰かが前に出て説明することも可能に・・・・。
 
けれども、(結局は・・・・・難しい子どもたちだったなあ。)という気持ちが、最後には私には残りました。
 
何が難しかったのか、言葉で表現しようとしても、一口では表せない、何かうつうつとしたものです。
 
それでも、何かしら一言で表そうとしたら、「一年間のお付き合いで、子どもたちの成長への変化を見るには、時間が十分ではなかったなあ。」ということかな・・・と思っています。
 
私の力不足で、まだまだ学び続ける必要があるなということです。
子どもたちの様子を思い出しながら、自分でもそれを確認していきたいと思っています。
 
・・・・・・いろいろな子どもたちでした。
 
 
その中でも、花子さんの成長が光った! 私の心が、とても軽くなります・・・
 
 
そのような子どもたちの中で、さなぎが蝶に姿を変えていくように、「ちょっとしたきっかけを自らつかみ、自力で自分の成長を推し進めた花子さん」がいました。

この子のことを思うと、心がとても軽くなります。
 
まず、この子の話をしましょう。
 
 
昨年の4月。
 
引継ぎで、「花子さんは、算数がとても苦手なこと。算数の授業を受けるのが嫌になり、前学年の時にはトイレに籠って抵抗したこと。」などを聞いていたので、「算数が嫌いな花子さんなのかな?」と思っていました。
 
そして、私が行う算数の少人数授業に、この花子さんもメンバーに入っていました。
 
 
ある日のこと。
 
担任の先生に、「宿題のやり直しに行ってきなさい。」と言われて、私の所に来て「私、算数苦手。大嫌い。」と、つぶやいた女の子。
この子が、「花子さん」でした。
 
 
ところが、それから2週間ほど経ったころ、花子さんは、またぼそっとつぶやきました。

「私、少し算数が好きになってきたかも・・・・。」
 

私に、自分の気持ちを言ったのは、この2回だけでした。
 
 
あとは、私がみた彼女の姿です。
 
1学期。
発表はしないが、授業中は、黙々とノートに書き込み、考える。
宿題は、必ず出してやり直しをする。
単元のテストは、80点~90点台を維持する。
 
 
2学期になり、単元テストは安定しており、学習の姿勢もとてもいいので、少人数授業ではなく、教室組に編入させる。
 
そういえばそのあと、「教室で勉強することになった。」と私に報告をしに来た時のこと。
 
とても、笑顔だったのです。

「教室で、算数ができる子どもたちといっしょに学習する。」ということに、とても自信を得たようでした。
 
 
3学期になりました。

彼女は時々ですが、昼休み私のところにやってきては、黙って隣に座り計算ドリルのやり直しをしました。

終わると、また黙って帰っていく。
 

そして一年間が終わりました。
 
担任の先生に、算数の3学期の評価をこっそり見せてもらいました。
 
そしてなんと、「よくできる」をもらっていたのです。
 
彼女は、それを見てとても喜ぶだろうと思いました。
 
 
最後に思うこと
 
 
引継ぎで聞いたことを鵜呑みにし、「算数が嫌いな子なんだな。」と決めつけてしまったことを、とても反省しています。
 
彼女が、トイレに籠って抵抗したのは、「算数が分かりたい! 分かるようにしてよ!!」という、悲痛の叫びだったんだな・・・と、思いました。
 
彼女が変わったのは、「ああ、自分にも分かる。」と彼女が感じる気持ちがあったこと。
 
そして、その思いを大事に大事に育てるように、彼女自身が努力し続けたこと。
 
彼女は、自分の持てる力で自分の成長を推し進めていったのでした。
 
彼女のことをふりかえると、本当にうれしくなります。