前回の十郎君の話の続きです。

 

彼が、学力up大作戦第Ⅱ期の全体を、どのように総括するのか、大変楽しみでありました。

 

彼の自己総括を見て、「彼自身が、自分の成長を実感しているか」と、私が判断したいと思っていたからです。

 

 

自己評価をする日の授業で、彼のこんな姿がありました。

 

第Ⅱ期の終わりに、子どもたちそれぞれが、教室で最後に受けたらしい「二学期のまとめのテスト」の結果をぶら下げてやってきました。


 やり直しのためです。

 

そろそろ、始めようかという頃、やって来た十郎君は、友だちの輪に入り、とても明るく話しているのに気づきました。

 

 

十郎君がつかんでいるテストを、そっとのぞき見すると、1枚目は60点、2枚目は70点のようでした。

 

「60点でも、ぼくにはいい方なんですよ。いつもは、30点ぐらい・・・?」と、言っていたころを思い出しました。

 

また、まとめのテストですから、計算問題だけではなく、文章問題も入っているはずです。


(問題を読むのが苦手だったテストでも、安定して点数が取れるようになってきたのかな? だから、こんなに明るく友だちと話しているのかな?)という思いも、一瞬よぎりました。

 

 4月に出会った頃の印象とはうって変わって、(明るいなあ・・・・。)と思いました。

 

教室では、普段明るいのかもしれませんが、算数の授業で、こんなに晴れ晴れとした表情を見たのは、初めてのような気がしたからです。

 


彼が、自己評価をして教室に帰った後、彼の評価表を覗いてみた

 

第Ⅱ期の取り組みの自己評価欄を覗いて、ちょっと「えっ」と思いました。

10段階中2点だったからです。

 

どうしてかな?・・・と思いながら、その下に書き込んである文字に気づきました。


「80点取れなかった。」と、一言。

 

そこで、「目標がどうしたら達成できたと分かる?」という欄に書かれた文字を探しました。

 

「80点取れたら、達成したことが分かる。」と書いてありました。

 

(ああ、70点だったからねぇ・・・。そうか・・・。だから、2点か・・・。)と思いました。

 

 

 

それでも、80点に限りなく近い60点と70点だったけれど、2点と辛い数字をつけた彼に対して、
(第Ⅰ期に比べて、彼は、本気になってきたんじゃない?・・・)と、何となく思ったことでした。