ご報告が遅れ申し訳ありませんでした。

この度時宗総本山にて3月2日から3月10日まで実施されました「時宗伝戒加行(じしゅうでんかいけぎょう)」に、当寺院より住職の弟子(長女・次女2人)が参加し、無事修了した事をご報告させていただきます。

当方弟子達が加行期間にお世話になりました総本山の皆様に厚く御礼申し上げますと共に、ご心配をおかけ致しました檀信徒ご一同様にも御礼とご報告をさせていただきます。

なお弟子達は一旦それぞれの生活に戻り精進致しますが、今後共何卒宜しくお願い申し上げます。


さて、9年前に「得度式(とくどしき)」を行った娘たちが、いよいよこの度の加行に参加してくれました。



加行とは、僧侶になる為に必ず修了しなければならない修行で、時宗に限らずどの宗派でも必ず行われる修行です。

 

前回の得度式を「会社に入るための履歴書を書いたこと」に例えましたが、その続きで言うとこの加行は「その会社の入社試験・面接を受けた」ようなものでしょうか。

ですからそれを修了できたと言うことは、試験に合格して内定をもらった状態まで行けた、と言う事です。


お寺でこれまで生活させていただいた子供としてここまで来た娘達が、今後どういう道をたどって行くのか、楽しみでもあり、また不安でもあります。

しかし私は今も、9年前と同じ思いです。


『僧侶はやる気だけではできない特殊な職業ですが、逆に嫌なのに『家業』というだけでその後を継いでも僧侶を続けていけないばかりか、その本人自身が一番不幸になります。

 

これからの仏教界は、これまでのものよりもっと道が険しく、辛いものになると思います。

もし僧侶の道を選ぶのであれば、そしてそうで無くても、今後は自分たちの意思で、将来を切り開いていってもらいたいものです。』


合掌

 

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