本日、秋彼岸塔婆供養会にご参列の皆様、本当にお疲れ様でございました。

朝方に少し雨が降っていましたので、今日はお参りの方は少ないかなと思っていたのですが、法要が始まってみると、私が住職になってからお彼岸の法要にこんなにたくさんの方がお参りいただいたことはない程の参詣者で、本当に感激致しました。

それなのに、法要後の私の法話といったら本当に幼稚なもので、これからも日々切磋琢磨したいと思います。

 

さて、これで本年の当寺院の大きな行事もすべて終了しました。

そして本年は、我々日本人は大自然から大きな試練を与えられた年でもありました。

法話の中でもお話させていただきましたが、防波堤の建設や河川の護岸壁を整備したことによる慢心、原子力を制御できていると思う優越感、そういった人間の奢った心を、このような機会にもう一度考え直さねばなりません。

つまり我々はお釈迦様の弟子16羅漢の一人でもある周利槃特と同じように、愚者であり凡夫であります。

それを自覚して、日々謙虚に生活しなければならないことを、この試練から気づかねばならないのです。

 

東日本大震災からすでに半年以上が経ちましたが、被災地ではまだまだ行方不明の方々がたくさんおられます。

また先日の台風被害の被災地でも、甚大な被害がありました。

僧侶は亡くなった方々をお弔いすることと、いまだ見つからない方々のご無事をお祈りすることしかできませんが、それと共に本来私個人も凡夫であること、愚者の一人であることを再度自覚した生活を心掛けたいと思います。

 

来年は、災害のない平和な年でありますように。

 

合掌

 

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