令和6年12月30日(月)ニセコ グランヒラフ 東尾根
朝起きて窓の外を見ると、そこそこ積もっている。
と言う事で、今日の朝ご飯。
今日もオーナーの車で送迎してもらいゲレンデに行くと
ピークが開いているようなので、みんなで行く事にした。
とりあえず、センターフォーゴンドラに乗ってエース第3リフトに乗って
1本滑って左ヒザの状態を確認したら大丈夫だった。
と言う事で、そのままキング第3とキング第4を乗り継いで上まで行く。
そして、バックパックにボードを取り付けてハイク開始。
たくさんの人に追い越され、息を切らしながら○○分ほどでピークに到着。
とりあえず避難小屋で少し休憩した後、みんなで東尾根にドロップイン!
視界が悪かったので途中までは慎重に下りたが
パフパフのパウダーを気持ち良く滑ってみんな楽しそうだ。
ツリーが現れてきてからは、慎重に移動しながら作業道を目指す。
でも途中でT君とSちゃんが来ないので連絡したら
Sちゃんが埋まったけどT君が手伝ってなんとか大丈夫そうだ。
と言う事で、作業道まで下りようと思い滑りだそうと思ったら
目の前の木が邪魔で右方向に行けなかったので、左に降りて沢を横切って
小さな木の横を通ったらツリースポットにはまってしまった。
そのまま抜け出そうと思ったが無理そうだったので、板を外してラッセルしたが
ピークが開いたのが今シーズン初だったので、雪の状態が綿アメのようにスカスカで
足元がドンドン沈んで胸まで埋まって前に進めない。
仕方ないので板を使って雪を固めようと思ったが全然固まらない。
それでも何とか少しずつ前に進んで少し広い場所に出たが
足元がスカスカの雪で固まらないので立ち上がれない。
いろんな方法を試したが、雪が固まらず立てなくてジタバタしていると
ドンドン体が沈んで動けなくなった。
「えっ?もしかしてコレって遭難?」
でも「立ち上がれないので助けて下さい」とは言えないし
まだ午前中だし、まだ時間もあるので何とか抜け出そうと踏ん張ってみたが
ドンドン体力が奪われて息が切れて何ともならない。
「このまま抜け出せないと、やっぱり遭難か?」
と思って、暫く休憩して体力を温存して諦めかけているとT君とSちゃんが上から降りてきた。
「ヨシ、救助隊が来た!」と心の中で叫び
とりあえず、スキーヤーのT君に足元を固めてもらったがスキーでも固まらない。
仕方ないので、自分は板をはめてT君に前に立ってもらい
ストックにつかまって起き上がった。
でも、まだ安心は出来ない。
スノーボードは滑り出しても止まってしまうとソコから動けなくなるので
滑るラインと傾斜を見て、止まらないようにしないといけない。
と言う事で、T君に先に行ってもらい見えない所の傾斜を確認してもらい
何とかツリーの中の危ない斜面を抜け出し、無事に作業道に出る事が出来た。
T君が来なかったらマジで救助隊を呼んで助けてもらうしかなかったかもしれないので
翌日、T君にお昼ご飯をごちそうしたのは言うまでもない。
と言う事で、疲れてヘロヘロになった体を引きずるように作業道を登ってゲレンデに出て
花1リフト乗り場まで下りて、3人は滑りに行ったが自分は巡回バスに乗って宿に戻った。
そして、T.Tさんとマックスバリューで買い出しをしてTさんの家に行った。
いつもは買い出しをして温泉で合流してからTさんの家で「忘年会」をするが
今回は持ってきたドローンで撮影をするために早めに行った。
と言う事で、小雪が降る中ドローンを飛ばしてTさんの家を空撮するが
機体が安定せずフラフラする。
しかも、いかにも「警告!」的なドローンの形をした真っ黒なマークが
送信機の画面に出てきたので
「警告らしきマークが出てきました」と言ったが
「大丈夫、大丈夫」って言われ
「挙動がおかしくて機体が安定しません」って言っても
「大丈夫、大丈夫」って言われ
「墜落したらシャレにならないです」って言っても
「大丈夫、大丈夫、次は薪ストーブの煙突の上を撮影して」って言われたので撮影した。
そして「中が見たいので、もう少し近づけて」って言われてスグ近くまで高度を下げたら
「煙突の熱風大丈夫?」ってM子さんに言われ
「あっ!?」っと思い、慌ててドローンを煙突から遠ざけた。
それでも「大丈夫、大丈夫」ってまた言われた。
その後も、オート撮影の設定やいろんな設定も反応しないので空撮終了。
ニセコでドローンを飛ばす時は、気温と風速と降雪に注意しないといけない事は分かっていたが
Tさんの「大丈夫、大丈夫」という言葉にも、細心の注意を払わなければいけないと思った。
と言う事で、帰ってからDJIのサポートに電話して確認したら
「小雪や真っ白な景色にビジョンセンサーが誤作動したのかもしれません」って言われ
「送信機の画面にドローンの形をした真っ黒なマークが出る設定は無いです」って言われた。
どちらにしても、山や平地で飛ばしている時とは全然違う挙動が出たので
いろんな意味で危なかったと思う。
と言う事で、空撮の後は「綺羅乃湯」に連れて行ってもらった。
温泉の後はTさんの家に戻って「忘年会」開始。
ドローンの話やジャンダルムの話や北海道移住の話など楽しい時間を過ごしたが
宿の門限が午後11時なので、午後10時過ぎにお開きになり宿に戻った。
そして、雪に埋まって動けなくなったのは初めてだったが
今後も油断せず慎重にバックカントリーを滑らないといけないと反省して
午後11時30分就寝。
つづく・・・。