冷静に、熱くなれ。 | マミィは社長でシングルマザー

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シングルマザー歴10ん年目。会社をつくって9年目。編集の奥深さにおののくコピーライター&編集者の、雑然かつ無鉄砲でゆるーい日々のもろもろ(ほとんどがコドモにぶんぶん振り回されているおはなし)と、ときおりココロのなかをつづります。

娘からメールがきた瞬間。


「奇跡だ」とツイートした。



いまから考えると、人の努力の結果に対し、

なんと失礼なことばだったかと思うのだけれど。




高校野球 香川県大会。

香川では、甲子園常連校と言われている高校に

娘の高校が勝ったのでした。



しかも、9回逆転。7回までは4点差。


雨の中、吹き続けていた吹奏楽部は

「8回からは、もう何吹とるかわからんかった」

(ちなみにエヴァばっかり)ほど、熱狂に包まれて

「吹いて吹いて吹きまくった」と自慢する娘。


「もう、9回で走者一掃のん、打った時には絶叫やで、絶叫」



グラウンドのコンディションが悪く

次のゲームは延期になったほどの雨の中。


8回に2点差に追いつき、9回で逆転し、

2回戦にコマを進めました。


新聞によると、相手高校の1回戦敗退は実に10年ぶり。だそう。






実のところ、保護者だったりOBだったり。

たぶん同じ高校の子たちだって、くじをひいた時から

1回戦敗退を予感していたはず。


だって。


相手は、あの、高校だよ。

県外から野球で進学してる子ばっかりだよ。

うち、野球強いからって、とってくれる学校じゃないし。

無理じゃん。ねえ。



ワールドカップの日本代表に対して

日本国民が最初に思っていたことを考えると

そんな気持ちになるとしても、やむ得ない。


雨で2日延期したことで、音楽科は実技テストの日程が

狂いまくり、音楽科の面々は悲鳴を上げていたそうだし。


(もちろん、うちの娘は「そんなことでぐずぐず言うな!

日程が変わるくらい想定内で準備しておけ!と

母にキレまくられたわけだけど)



そんな前提で迎えた、昨日の第1戦。




帰ってきた娘、ひとこと。



野球部のだれもが、負けるだなんて思ってなかったんだ。と。


それがすごい。と。



初回から点数を入れられたとき。


追加点が続いた時。



応援席には多少のあきらめムードが漂った。



だけど、


「最初から最後まで、野球部は冷静だった」と娘。



「最初からなめられとったんや。完全に。

応援合戦でも、完全にそういう感じやった」


だけど、打たれても打たれても堅い守備がくずれず。

相手が焦り始めたのは手に取るようにわかったそう。


それは、応援にだって出るはずで。

それがいっそう、焦らせることは、想像にたやすいこと。


そこに、点差をあけられてもその守りを崩さず

冷静に冷静に、好機を狙っていた打線が爆発した。



そうなったら、応援だって火がつくことはあっても

消えることは到底ない。







だけど、いい流れだったから、という一言で

片付けるのは、野球部に失礼だ。





どんなに技術があっても実力があっても。


その状況をいかに冷静にみられるかで、

勝敗が決まることがある。



「だてに頭がいいんとちゃう。とにかく冷静なんや」と娘。



「だけど、冷静なだけじゃないんよ。最初から周りに

負けると思われまくって。そこで絶対勝つと思える。

それって、単なる勘違いとかちゃうやん?」



勝つために今までしてきた努力を信じられるか。

どんなに思い込もうとしても、自分自身は騙せない。


それを熱さと呼ばずして、なにを熱いというのか。





今朝の新聞、相手の監督のコメントは

「気持ちで負けた」だった。


そして、こちらのコメントは

「勝つとしたら、こんな展開だと思っていた」



It's So Cool!!!



うちの娘の高校は、ルーキーズのようなわかりやすい熱さや、

青春ど根性なんちゃら、みたいな賑やかさはあまり感じない。


それは、県内有数の進学校であることに

起因しているのかもしれない。


だけど、仲間同士でなぐり合うことやギャーギャーと騒ぐことだけが

熱さでも青春でもないのだ、と思い知らされる。



新聞記事は、こう締めていた。


「難敵を下して弾みがつきそうだが、

指揮官は「一戦一戦を一丸となって戦うだけ」と

浮かれた様子はなかった」



好機まで、じっと耐える。それは冷静でなければ、できないこと。

そして、自分自身を、これまでの日々を信じなければなし得ないこと。


熱く。だからこそ冷静であれ。


冷静という姿勢の、湧き上がるような熱さを

ワールドカップ以上に実感した昨日だった。



ありがとう!TFHS野球部!

やっぱ、君ら、賢いわ!




ところで、うちの娘。



トロンボーンを吹いていたのと野球のルールが

てんでわからない(最低)のとで、ゲーム内容はわからんのやけど。

と前置きして。


「追いつかれそうになり始めた時、相手の選手は

打てんかったらバット投げるポーズしたりするん。

あそこに、すべての差が出たと、うちは思う!!!

あんなして道具にあたるンはな、あほのすることやで!」


と、弟に向かい、熱く説法してました。




「どんな相手に対しても、ぶれたり焦ったりしないで

自分のプレイをするのみ」を学んだとかなんとか。


と言いながらも


「帰りがけ、向こうが吹奏楽部睨みつけてきたんで~」と怒ったり、


「あーもうっ!!野球部△!野球部△!」とときめいたり。

(ツイッター用語で、さんかくけい→〇〇さん、かっけー!の意。

ちなみに、こないだは、本田にかっけーかっけー騒いでた)



おい、心惑わされずはどこにいった。状態ですが。



とにもかくにも、絶対に負けないために

する準備はスポーツも音楽も同じ。


野球部にきっと、たくさんのもの、もらったはずだから。


わかってると思うけど、秋のコンクール。




お前も、ぶちかましたれや。冷静に。