【上海=川瀬憲司】中国人民銀行(中央銀行)は4日、人民元と外貨のレートを銀行同士で決める新しい取引方式を導入した。これに伴い、人民銀は同日から取引開始直前に取引の基準値を公表。初日、元はドルに対し昨年12月30日の終値と同じ1ドル=8.0702元だった。ただ、その直後には一時、昨年7月21日の切り上げ後初めてとなる8.06元台に突入した。
初日はシステムの運用面などで取引が一部混乱した。午前9時15分(日本時間同10時15分)に公表されるはずの基準値がすぐに取引参加者に伝わらないといった事態が発生した。
人民元は従来、上海外貨取引センターを介して取引されていた。4日からは常に売値と買値を提示する義務を負うマーケットメーカー(値付け業者)制度を導入し、従来の方法と併用する。より柔軟で、市場の実勢に近い人民元レートの形成を目指す。 (12:00)