【モスクワ=古川英治】世界最大の埋蔵量を誇る天然ガスをはじめ資源をカードに自国の影響力拡大をうかがうロシアの外交姿勢が一段と鮮明になってきた。天然ガス輸出交渉が大詰め迎えているウクライナなど旧ソ連の親欧米諸国にはガスの大幅値上げなどで圧力をかけることで「ロシア離れ」をけん制。他方、欧米には協力姿勢を示し、民主化問題などを巡る対立緩和を探る戦略だ。

 この数カ月、プーチン大統領や政府高官はウクライナとの交渉に並行する形で、訪米のたびに米石油大手の幹部との個別会談を実施。今月に入り、プーチン大統領はブッシュ米大統領と親交の深いエバンズ前商務長官に国営石油会社ロスネフチ役員への就任を要請。同氏は辞退したが、ロシアは今後もエネルギー協力をテコに対米接近の道を探る構えだ。 (07:02)