日銀が15日発表した9月末の資金循環統計(速報)によると、家計の金融資産残高は前年同期比3.3%増の1453兆7000億円となり、過去最高を更新した。最近の株高に加え、個人所得が上向いてきたためだ。株式や投資信託などリスク資産の比率は10.5%と2ケタに乗った。家計部門の預金から投資へのシフトがより鮮明になってきた。


 資金循環は家計や企業、政府など経済主体ごとにお金がどのように流れたかを分析した統計。1979年度から調査を始め、97年から四半期ごとに公表している。


 家計の金融資産で伸びが目立つのは「株式」。前年同期に比べて25%増え、残高は96兆円と2000年6月末以来の高水準となった。今夏は政府・日銀が景気の踊り場脱却を宣言し、日経平均株価が本格的な上昇局面に入った時期で、家計が保有する株式の評価益が膨らんだ。株式や債券などで運用する「投資信託」も28%増え45兆円と過去最高を記録。海外に投資する「対外証券投資」も6%伸びて約7兆円となった。 (13:15)