なぜ今、日本株が熱いのか。

なぜ、まだまだ続くと思うのか。


3ヶ月前に増田俊男さんの時事直言に書かれた記事があるのですが、一番単純明快で分かりやすい解説だと思うので、メモらせて頂く。



時事直言  №318(2005年9月5日号)



日本は世界最高の市場に選ばれた!


資本主義経済においては、企業業績が好く、好況になれば株価が上がると信じられてきた。ところが今日は、過剰余剰資金の市場から市場への移動動向で株価が決まる。過剰資金は有望な市場を求めて移動する消極的な動きから一転して積極的に有望市場を作るようになった。


つまり世界の余剰資金が戦略的な動きをするようになったのである。


世界の余剰資金のマネージャーたちは、投資するための有望市場の分析から有望市場を創造するための分析をするようになった。そこで彼らは、2005年以降の有望市場の創造に最適な条件を兼ね備えた市場は日本以外にないと結論したのである。



世界の投資最適市場の条件


潰れそうな上場会社の株価が上がるのはなぜだろうか。それは潰れそうな会社が上場されている市場の時価総額が上がったからである。つまり市場に流入する資金が流出する資金より多いから時価総額が増え、株価が上がるのである。市場から資金が流出すれば、最高益を上げている企業の株でも下がる。株価は業績ではなく、過剰流動性の移動で決まることになった。


最有望市場を作るには、まず市場に投入する資金が必要である。資金には2種類あって、すでに市場に入っている資金と市場に入ることなく眠っている資金とがある。市場内の金は市場から市場を移動するから、ある市場から別の市場に移動すると出た市場はマイナスになり、入った市場はプラスになり、そのプラスとマイナスを足すとゼロになる。


したがって、有望な市場を作るのに市場内資金の移動では、有望市場ができてもやがて利益確定で資金が出て行くから長持ちしない


長期間にわたる有望市場を作るには、市場外の「寝ている金」がなくてはならない。「800兆円も現金を寝かしている国は日本しかない!」 ペイオフ解禁も郵政民営化もすべて、日本の寝ている金を市場へ移動させるための政策以外の何ものでもない。


日本株の外人買いはとまらない!


日本に眠っている総預金高約800兆円を持つ日本人個人は、100人に7人しか株式投資をしていない。一方、アメリカでは成人2人に1人が株式投資家だが、眠っている資金がないので長期有望視市場になり得ない。だから外人は日本の成人の2人のうち1人が株式投資家になるまで日本株を買い続けるのである。時間と共に眠れる800兆円が少しずつ株式市場に流れ込み、株式市場の時価総額を上げていく。


すなわち外人投資家の投資資産が時間と共に増大して行くのである。いま世界の投資家が「日本株を買わない者はバカだ」と言っているのは当然過ぎるほど当然なのである。


ブッシュ米大統領と小泉首相の合意「日米投資イニシアティブ」は、まさに日本の眠れる金を市場に移動させるための日米合意。最高の条件を備えた日本市場が有望市場として始動する前に、外資(アメリカ)が日本買いを終わらせるために必要な法整備を目的としたものである。


だから同合意書が締結された2003年から今日まで、外資は日本株を買い続けているではないか。



なぜ外人は日本株を買い続けるのか


外人が継続して日本株を買うのは、日本で眠っている個人預金高約800兆円を株式市場へおびき出す戦略である。いわば呼び水。市場を支配する外資(アメリカ)にすれば当然のこと。外人買いと新規個人投資家参加のシーソーゲームでニッケイ平均は3万円を超えて上げ続けるだろう。中国経済崩壊の日まで……。


以上。