【ロンドン=佐藤紀泰】英BPは28日、今後10年で再生可能なエネルギー分野に80億ドル(約9600億円)を投資することを明らかにした。太陽光発電パネルの生産能力拡大や水素発電所の建設などを加速する。世界的な発電所不足で電力料金の上昇が予想されるため、新エネルギー事業でも高い収益性を狙う。

 BPはまず来年からの3年間に18億ドルを投資する。具体的には世界シェア1割の太陽光発電パネル事業では米国やインドなどでの生産能力を倍増。風力発電所は2007年から米国を中心に大型拠点を開設する。世界初となる水素発電所は来年から英北東部で建設、その後に世界10―20カ所に展開する。天然ガスから取り出した水素を使うが、残りの二酸化炭素はパイプラインで北海の深海油田に戻す。


 ブラウン社長は「20年までに現在の発電能力の約4割が(老朽化などで)更新される必要があるが、能力不足から電力料金が上昇しそうだ。長期的には再生可能エネルギー事業も石油事業のように投下資本に対し15%の収益を期待できる」と強調した。 (01:18)