続に言うNISSAN A型用 TOMEI C6カム!

知ってる方は知ってる名機には必ず入っていたカムですね!!

今回カム加工頂きましたのでご紹介します。

これ純正カム!前デスビタイプのカム加工を行います。

純正のカム山です。

作用角:62~4度位

カムリフト:5.6㎜

吸気・排気位相角:109度位

でしょうか!!

 

んでもって、こんな感じの加工機で研磨加工します!!

上記のカムはA型ではないですがこんな感じで加工してます。

上記カムはご依頼頂いてるU20用 弊社俗称F1カム!73度 9.3㎜カムリフト品です。

 

と言う事でC6カム研磨終了です。

C6カム山です。

作用角:78度位

カムリフト:7.7㎜

吸気・排気位相角:秘密。

こんなスペックのカムになります。

このカム!鳥居サニー!土屋エンジニアリング!大橋サニー!東名!等々の名だたるチューナーが歴戦のサニーに使用していたカムとして知る人ぞ知るなんでしょうか?・・・メジャーなんでしょうか?

どっちにしろ、TS1300㏄ 170馬力のエンジンにはこのカムが間違いなく入っていました!

因みに、最近のJCCAのTSクラスの上位速い車もみんなこのカムがはいってます。

 

私のカムの師匠は第1回日本グランプリからレースカムに携わってる方で、このカムの経緯やらマイナーツーリングやら現役でやっていたのでやたら詳しい!!受け売りですがこのカムの誕生秘話をおひとつ!!

そもそもこのカムは、カムの神様熊谷のカムおじさんと東京日産の工場長の方により製作されたカムだそうです!私の師匠の師匠が熊谷さんだそうです。その後、紆余曲折があり鳥居さんに渡り・・・その後、土屋・東名に渡って、TOMEI C6カムとしてメジャーになったとの事。東名に渡る前は、”熊谷さんのカム”って呼んでいたみたいです^^因みに私の師匠は当時、都平さんのカムを削っていたらしく現役時代はこのC6カムは使っていなかったとの事です。でも頼まれて削っていたらしいのですが・・・

このC6カムは1300㏄で9200回転位までは抜群に速い!!らしい!!師匠もC6以上のカムは今の所無いな~~!と言っている位だから相当速いのだろう!とか言いながら都平さんのカムは高回転でもっと伸びたな~~などと自慢してきたりしますが、TOTALではC6がチャンピオンらしい。

このC6カム、吸気と排気の位相角が肝らしく、当時の東名もワークス以外には位相角違いを出していたとも言っています。

師匠の所には当時の鳥居サニーやらのC6カム用のマスターがしっかり有りますので、正式なC6カムが上がってきます。現在TOMEIも加工カムやってないのでC6研磨できるのは師匠だけではないでしょうか!

 

因みにA型のカムは、加工カムであろうと素材カムであろうと、リフトを増やした分のベースサークルのマイナスは致し方無しです。と言うのもカムをブロックに差し込む関係でカムジャーナルよりカムロブを大きくしてしまうとブロックに差し込めなくなちゃいます。なのでカムジャーナル直径がカムロブの頂点なります。そこからカムリフト分を引いた物がベース円になる訳です。更に、今回は加工カムで尚且つ、吸気・排気の位相角も変えてますので、更に2.0㎜位細くなってます。TOTALで純正品から―4.0㎜程度ベース円が小さくなってます。この位ならロッカーアームで調整出来る範囲だと思いますが、もしダメならR型の時に作ったロングプッシュロットで対応出来ます。

 

A型用C6カムはこんなカムです。

 

と言う事で、研磨後、弊社は鋳肌を旋盤加工で落とします。

こんな感じで落とします。

理由は研磨後の砥石の角部がピン角になっていて、そこに応力集中してしまうを防止するために、角R3の付いたバイトでピン角をR加工しています。鋳肌残したいとい方には残しますので!ご依頼の時にお申し付けください。・・・ちなみに当時の鳥居サニーのカムも鋳肌落としてましたよ~~!

この後SQ処理出しして納品です。

もう少しお待ちください。

では!!