マスクを覆るきっかけはメキシコへの武者修業だった。
いきなりメキシコ遠征告げられて何を準備していいか分からず、とりあえず『メキシコ』と聞いて思い浮かぶことをイメージしてみた 。
『サボテン』『テキーラ』『ソンブレロ』・・・いろいろ考えてる中で出てきたのが『マスクマン』だった。
もともとマスクマンになりたいとは思っていなかったけど、せっかくメキシコに行くんだからメキシコにいる間は日本ではできないマスクマンになってみよう !・・・ そう思った。
早速移動中のバスの中でデザインに取り掛かった・・・メモ用紙にわくわくしながら描いたのを覚えてるなぁ^^
高校の時は柔道部のキャプテンを務める以外に、漫画研究同好会の会長も務めていたからイラストを描くのは昔から得意だったんだ^^;
『いかにもってマスクって感じのヤツはイヤだ』
『オリエンタルな感じのがいい』
『視界が狭くなるのはイヤだ』etc・・・
そんな事を考えながら出来上がった、変身ヒーロー『変身忍者 嵐』をモチーフにしたハヤブサのマスクやコスチュームのラフデザインを会社に持っていき
「メキシコ行ったらマスク覆ろうと思うんですけど・・・」
と聞いてみると
「ん?いいんじゃない・・・大仁田さん何も言ってなかったし・・・」
・・・あ、そうですか^^;
結局そのデザイン画を持ってメキシコへと向った。
メキシコに到着してマスク職人にデザイン画を見せると
「こんなマスクはおかしい、覆ってる人はいないよ !」
・・・誰も覆っていないようなマスクをデザインしたんだから当然だ^^;
実際職人もこれまでに作ったことのない形のマスクだったから、とりあえずOKを出すまでに5回以上ダメ出しをして作り直してもらった^^
この最初のマスクが『第1回スーパーJカップ』のライガーさんとの試合で覆っていたやつだ。
それからマイナーチェンジをしながら現在の形に移行してきた。
どのタイプも思い入れを持ってデザインしてきたから『どのタイプが一番好き?』とか『どの色が一番好き?』という質問には答えられない^^;
マスクマンにとってマスクは自分の顔であり、自分の子供のような存在でもある。
『世界一自覚のないマスクマン』を自負するオレだって例外じゃない。
ましてやリングに立てば自分一人の物じゃなく、応援してくれるみんなの物になる。
だからくさい言い方になるけど、おれはマスクには自分だけじゃなくみんなの夢や希望が詰まってるんだと思ってる。
そういう意味でマスクマンは特別な存在じゃなきゃいけない・・・マスクを覆ってリングに立つからには、キャラクターへの思い入れとこだわり、そしてマスクマンとしてのプライドを持ってリングに立たなきゃいけないって思うよ。
・・・最近はそうでもない人も多いみたいだけどね、残念^^;
最後になったけどペイントの話^^;
最初はオリエンタルキャラクターっぽく「つり目」に見えるように眼の下に黒い線を引いていただけだったけど、途中から歌舞伎の隈取りをモチーフにして今のデザインになったんだ。
ちなみにペイントに掛かる時間はトータルで15分程度、思ってたより早い ? 遅い?
長くなったからプライベートマスクの話はまた改めて^^
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