9月7日-深夜


深夜一時を回った頃、翌日の朝食は9時、出発は11時に決定して解散。
おのおの着替えを手に風呂へと向かっていった。
30分後・・・


「いやぁ~、やっぱりかけ流しはいいですねぇ♪」


夜になって涼しくなったとはいえ、「温まりすぎだろっ!」と思える位みんな真っ赤な顔をして風呂から出てくる。
ちなみに最近のうちの風呂の温度は42℃くらい・・・オレは3分も入ってられません^^;
部屋に戻ったみんなは、移動の疲れもあってあっという間に夢の世界に旅立ったに違いない^^


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オレはというと、じいちゃん、ばあちゃんが使っていたベッドのある仏間で寝支度^^
そこでようやくおふくろとゆっくり話ができた。


「わるかったね、いそがしかったろ?」


「よかよ^^みんな喜んでやらしたと?」


着替えを手伝ってもらいながらそんなやり取りがつづく


「おかげさまで^^・・・ばってんか、終わってからまで手ぇ掛けて申し訳なかです^^;」


「なんばいいよっとね^^アンタの身体ん事は隅々までよぅ知っとります・・・製造元ばい♪」


「そらぁどーも^^;ところでお母さんな身体は大丈夫とね?・・・」


去年帰ってきたとき、子宮がんの手術の直前で入院中だったおふくろはさすがにいつもの元気がなかった。
そんなおふくろに「頑張らにゃいかんばい・・・」という声しか掛けられない自分が情けなかった。
子宮全摘出、リンパも7ヶ所切除するといった大きな手術だったにもかかわらず、術後もそばにいることも出来なかった・・・ホント申し訳ない気持ちしかない。


・・・8年前、オレが怪我をしたとき2ヶ月間は集中治療室にいた。
頚椎損傷が原因で自律神経がうまく機能しなくなっていて、その結果肺炎や腎不全を併発して命の危険も告げられていた。
連日40℃を超える高熱から意識が朦朧としていたから記憶はないんだけど、どす黒く変色した、首から下は感覚さえなかったオレの身体をおふくろはずっと擦ってくれていたらしい・・・。


どんな思いだったろう・・・二人の娘の父親として、想像するだけでも胸が張り裂けそうだった。
そんな思いを母親にさせてしまったという負い目は決して消えることはない。


話はそれたけど、幸い今のところは経過も順調とのことだし、表情も明るくなっていたからほっとしたけどね^^


「おかげさまでね^^だいぶ髪も伸びてきて見られるごとなったろ?^^」


「ほんなこつ^^」


抗がん剤治療のために腰まであった自慢の髪を丸刈りにしていたから、やはり嬉しかったのだろう^^
笑っているおふくろを見ていたらオレも嬉しくなって、なんか泣きそうになってしまった^^;
そんなオレを見ておふくろ


「さ、明日もライブのあっとだろ?はよ寝らにゃんたい!」


40になっても言われることは昔と変わらない^^;


「そらそうと『お母さん太ったろ?』って自慢しようって思うとったとに、アンタの方が肥えとるたい^^;」


ま、まぁ元気になってきてるってことで・・・おふくろの口撃から逃げるように眠りに付いた^^;


                     つづく