それからというもの、実に気楽に声をかけていただいた^^
巡業がなく東京にいる時には、時間を問わずお誘いの電話があった^^;
時にはお互いに同じ日に武道館と後楽園ホールで試合があることもあって、試合後には素知らぬふりで
「江崎選手、何やってんの?」
と電話がかかってきた^^
「自分たち今日ホールで試合だったんですよ^^」
「あ、そうなの?で、今からどうすんの ?」・・・
「三沢さん武道館だったんですよね ?この後はどうするんですか?」
「ん ?いつもんとこだよ ♪ふふっ・・・」
「わかりました!じゃ、のちほど ♪」
そして合流した後はいつものように朝まで呑み続ける・・・そんな感じで、多いときは月に2.3回ご一緒させていただくようになっていた。
もちろん二人きりではなく、三沢さんの友人など 6~7名でくだらない話をしながら時にはカラオケで盛り上がる・・・いつもそんな感じだった。
そんな中、半年ほど経ってオレの全日本プロレスへの参戦が具体的になってきた。
もともと三沢さんとお会いした時には全日本プロレスへ参戦する気持など毛頭なかったし、酒の席で三沢さんとプロレスの話をすることはほとんどなかったから三沢さんになんと報告してよいかわからなかったけど、とにかく報告しなきゃと切り出した。
「実は四月から全日本さんに出させていただくことになりました。」
「んふっ、そうなの?江崎選手なら大丈夫だよ^^がんばってね ♪・・・あ、小橋のチョップは痛いよ^^」
全日本プロレスに参戦するにあたってやはり不安は大きかったから、この時の「江崎選手なら大丈夫だよ」という言葉は本当にうれしかった。
この言葉があったから自分らしく全日本のリングに立てたんだといっても過言ではない思う^^
全日本に参戦するようになってからも相変わらず・・・それどころか巡業で周るようになってから余計にご一緒させていただく機会は増えていた。
巡業中だと当時の付き人の丸藤君も一緒で、それはまた楽しかった^^
酔った丸藤君が突然
「僕の師匠は江崎さんですから!」
と突然言い出し、びっくり!
「何言ってんの?丸藤君の師匠は三沢さんじゃない^^;」
あわててそう言うと
「三沢さんはプロレスの師匠です !人生の師匠は江崎さんです !」
とわけのわからないことを言って周囲を唖然とさせたりしていた時、そのやりとりを見ている三沢さんが本当に楽しそうに笑っていたのが印象的だった^^
年末の最強タッグで一緒に周らせてもらっていた時は人生も一緒に毎日、もちろん対戦の前日も対戦した日の夜も一緒だった^^
さすがにこの時は多少その日の試合の話も出た。
「やっぱり三沢さんのエルボー痛いですね^^;」
「江崎選手のあのグルグルするヤツ、近くで見るとスゴイね^^」
「あのゴリラみたいな体でみちのくスペシャルやる兄さん(人生)の方がある意味すごいですよ !」・・・
そんなやりとりをしながらこの日は珍しく試合の話を肴に盛り上がったっけ^^
いや、楽しかったな^^