9月5日-3

ドアを開けて中をのぞいた矢束君が「あれっ ?」と一言

中に入ってみると、なるほど当然あるはずのエクストラベットがどこにも見当たらない。

どう見ても普通にツインルームだ。


「フロントには3人だって確認したんですけどねぇ・・・」


と矢束くん


「んじゃ、すぐに持って来てくれるんじゃない ?」


のんびりとおれ


「ちょっとフロントいってきます !」


言うが早いか宍戸君が部屋をとび出して行った・・・で、数分後


「こいつら話わかんないんですよ !」


若干キレ気味の宍戸君がエキストラベッドを押したホテルマンを連れて戻ってきた。

どうやらホテル側は 3人のうち二人は、仲良く一つのベッドで寝ると思っていた・・・

わけではなく何も考えていなかったようで、宍戸君がエキストラベッドのことを聞くと

フロントはきょとんとしていたらしい・・・さすがアメリカ^^;


実際ホテルに用意してあったエクストラベッドはこの一台だけで、他のツインルーム

をトリプルユースした部屋では仕方なく一人はソファーで寝たとか・・・。

宍戸くんファインプレーです^^


3時間後、時差ボケで恐ろしい睡魔に襲われながらフロントに集合。

数台の車に分乗して会場に向かったが、予定より1時間以上早く着いてしまい時間

を持て余すことになった。

選手たちは「こんなことなら少しでも寝ていたかった」と思ったに違いない。


そんなアメリカ時間な洗礼を受けながらもそこはみんなプロレスラー、会場入り

してしまえばいつもの様子でてきぱきと会場設営が進んでいく^^

リングができあがると地元のレスラーも混ざって、リングの感覚を確かめるように

ロープワークをしたり、受け身をとったりしながら試合前の会場の雰囲気が

高まっていく・・・。

そんな風景を眺めながら、この雰囲気は世界中どこででも同じなんだなぁ、なんて

ことを考えていた。


ほどなく開場

先乗りして営業していたシーマ君たちの頑張りもあって、続々とお客さんがやってくる。

おれが座っていたグッズ売り場にもみるみる間に長蛇の列ができた。

お客さんの顔に、初めて見るドラゴンゲートへの期待感があふれていた。


試合開始

1000人ほどの小さな会場だけど、満員に膨れ上がったオーディンスは第1試合から

その人数が何倍もいるように錯覚してしまうほどの盛り上がりを見せる。

それに乗せられるように選手たちも熱い試合を繰り広げていく・・・。

・・・そして最高のボルテージのまま、あっという間にメインイベントまで終了した。

興奮したまま会場を後にするお客さんの顔が、大会が大成功だったことを証明していた。


ところで、この日の休憩時間にスペシャルゲストとして紹介してもらったのだが、

スタンディングオベーションで迎えてくれたお客さん、ありがとうございました^^

そして、粋な計らいをしてくれたシーマ君をはじめとするドラゴンゲートの選手、

および スタッフのみなさんにも心から感謝します^^


選手、スタッフともに心地よい疲労感の中で撤収作業を終わらせ、全員で食事に向かった。


                       つづく^^