「ビジネスカード」あらすじ | 大村あつしオフィシャルブログ「ボクは不死鳥」Powered by Ameba

「ビジネスカード」あらすじ

星野は、大手広告代理店勤務の28歳のセールスレディ。

営業部では、セールスマンである同期の道塚と常にトップ争いを繰り広げている。

道塚は、星野にボーイフレンドがいることを知っていながらデートに繰り返し誘うなど軽薄のそしりは免れない面はあるが、なぜか憎めない好青年であった。

そして、星野はついに、大手のタッチリンク社と大型の広告契約を取り付ける。

やり手の部長、島田でさえさじを投げた案件を見事にまとめたのだ。

これで、星野は押しも押されもせぬNo.1になった。

同時にそれは、星野がマネージャーに昇格することを意味していた。

ところが、マネージャーになったのは、なんとライバルの道塚であった。

島田部長は、「星野さんは女だから昇格が見送られた」というが、どうやらそこには、島田部長と道塚の間で唾棄すべき策略があった可能性があった。

完全にモチベーションを失った星野は、夏休み休暇を申し出るが・・・。

失意のどん底の彼女を救ったのは一体なんだったのか?

この話は、これでもかというくらいにトリックが次々に登場する、ミステリー小説顔負けのストーリーである。

作中で登場する叙述トリックのみならず、本作を読むと、それまでの話もこの話の伏線であったことに愕然とするであろう。

著者が、「意外性の魔術師」と呼ばれるきっかけになった作品でもあり、結果として『エブリ リトル シング』全体が高い評価を受けることとなった事実にも大いに寄与している作品である。



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