しらない町で
しらない道を
ずっと歩いた
道の先に 何かあるのかなんて
わからなくて いい
わからないのが いい
途中 汗だくのカラスに
“よくやるねぇ~” と言われ
泳ぎ特訓中の おたまじゃくしにも
“ヒマねぇ~” と言われた
『まぁ いい、すきにするさ』
あたらしい朝に
あたらしい光をあび
つぼみが開いた
枯れるまで 何人が気づくかなんて
わからなくて いい
わからないのが いい
だって ミツバチが
遊びにきてくれるし
おなじ 仲間どうし
歌って楽しんでる
『時間じゃ、ないのよ』
『誰かのためでも、ないのよ』
しらない町で
しらない道を
ずっと 歩いてる
何があっても
ちゃんと 踏みしめていくよ
『楽しみながら、ね』