精神障害者は病んでいる。
それは事実ですが、どこがそんなに病んでいるか特徴を言えば あまりにもプライドが高いことがそのひとつにあげられます。
たしかに自己評価があまりにも低すぎて徹頭徹尾 己を否認してしまう人も中にはおられるのですが、統合失調症や人格障害などを例にとれば 驚くほどプライドが高い同胞をみかけることが多いです。
何かを成し遂げたとか、社会で一定の成功をおさめた方が矜持を持つ、というか誇りが高いというなら話はわかるのですが、言葉は悪いですが中二病といいますか、何者にもなれない人が思わず見上げてしまうほど高いプライドを誇示する姿を見ると、精神障害者の病んでいる部分はまさにここなのではないかと思えてなりません。
人がなぜ悩むかといえば、理想と現実の間にギャップがあるから。
理想は高いのだけれど、現実はそこに追いついていない。
その落差が大きければ大きいほど、それに比例して大きくなるのが悩みというものです
私がお会いした当事者のみなさんには「大きく出てしまう」人々がとても多かった。
プロデューサーになりたいとか芸能人になるんだとか、弁護士資格をとりたいだの、有名大学に入りたい、といった具合に途方もない希望を平然と口に出す者が大勢いました。
しかし、彼等がその夢を実現するために具体的なアクションを起こしていたかというと、たいていの者は何ひとつしていない。
壮大な夢を語りながら夢を実現する努力をしない彼等を見て、暗鬱たる気持ちになったものです。
あまりにも大きな夢を見るだけで、その夢を追いかけようとしない。
なのに、心の中でその夢の実現を願うという、よくわからない行動を大まじめにとっているのが精神障害者に多く見られる行動なのです。
当たり前のことですが、せめて有言実行とまではいかないまでも、ただ夢を見ているだけなのか、それとも夢を追うのか立場をハッキリさせなければ夢を実現させることなんて不可能。
「夢を追いかける」と言うならば、例えば芸能人になりたいなら 歌手になりたいのか、俳優になりたいのかハッキリさせる。
そして発声練習をしたり、作詞・作曲をしたり、演技の勉強をするなどやるべきことを実行しなければなりません。
夢を実現させる覚悟がないなら、何も考えず漫画や雑誌のひとつでも広げている方がはるかにマシ。
プライド以外にすがるものがない、というのは ある意味、悲壮感すら漂う心理状態ではないでしょうか。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉のとおり、優秀な人はみなさん判で押したように謙虚です。
精神障害を回避するためにいちばん必要なことは、まさに「謙虚さ」なのだと私は思いますが、精神障害者同胞の諸君、あなたはどう思いますか?