空手はマットの上で勝負をつけるもの。
3分闘って最後まで立っていたやつが勝者。
延長、再延長を経過しても9分あれば一試合終わります。
しかし、空手の世界の裏方である指導員の仕事となるとそれだけではありません。
先ず、普段から所属する連盟の事務や雑用に振り回されます。
月謝の管理や合宿の宿の手配、遠征の準備や試合のときの選手の送迎や交通の切符の手配や指定されたホテルへの送り迎えなどがあります。
私のような国際空手団体の所属となりますと、国際大会へのエントリーや選手の育成、各国の支部長とのコミュニケーションもありますし、所属する連盟の支部が紛争国だったりすると、その国の支部長のスマートフォンにCNNやBBC,アクシオスなどのニュースサイトのホームを送ったりもします。

紛争国は情報が錯綜しますから、大手ニュースメディアの公平性のある(それでも操作されていますが)ニュースはありがたがられるのです。
なにせ、その国の政府が情報をシャットアウトしたら、西側のニュースが見られなくなるなんてこともある。
私の連盟の本部はテヘラン(イラン イスラム共和国)ですから、イスラエルやアメリカが爆撃なんかしようものなら私のオフィスは忙しくなるわけです。
こうして地球のあらゆる国々と通信していると平和な先進国と紛争国の間には埋められないミゾがあるのを感じます。
空手の試合で盛り上がれるなんて国は平和そのもの。
紛争国の空手家にとって空手とは趣味ではなく、生きるすべそのものなのですから。
マットの上で勝負をつけるどころか、戦場で結果を残さねばならない悲惨な国も多い。
空手の国際大会を開催できることはその国の平和の象徴でもあるのです。