僕は塾にはいかない | ふせい白書

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あらあらまたこんなことを?よろしくないわねえー。ちょっと成敗してあげましょうよ。

昨日からのつづき


塾に行く気のなかった長男に、塾に行ってほしい母親、どち
らとも強制することもなく見ている父親、という図式が1、
2週間ほど続いた。


長男の心を動かしたのは友達の動きであった。


塾ができるという噂は瞬く間に長男の友達の間に広まった。
それぞれの母親が気にしているということもあったが、塾に
行くと決まっている子が、友達を誘い始めたのだ。その友達
と仲のよかったのが長男である。
小学校1年生から家をいききし遊んでいた友達であった。


長男の気持ちは揺れていた。


長男の4年生になってからの毎日の動きは決まっていた。
学校から帰ってくると、机に向かって宿題をする、そのあと
友達と約束があれば遊ぶ。


その時間、私が家にいるので、子供たちは親が在宅しない家
には集まらないので、ほぼ友達はうちに集まる。


1,2時間ほど遊び、6時くらいにはいなくなる。


友達との約束がなければ市販の教材をして、ひとりで遊んで
いる。


6時くらいからの長男は忙しい。


まず友達が来るのが早すぎた場合、宿題が終わっていないの
で宿題をして、市販の教材をする。


市販の教材については、1年生のうちから一緒に勉強していた
かいがあり、自分でする習慣がついた。


ひととおり勉強が終わると、母親が帰ってくるまでに洗濯物
をとりこみ、たたんで収納する、全員分だ。


夕食中はテレビは禁止なので、見たいテレビがある場合、録
画をするか、早々に食事を終わらせてテレビを見る。


それから、お風呂を掃除して、沸かす。

ここまでが長男の責任範囲である。


塾に行くようになるとどうなるか、というと、月から金まで
友達と遊んでいた帰宅後の2時間が週に3日、塾にかわってし
まうのである。


おまけに塾から帰宅するのは夜の8時くらいになる予定である。
友達と遊べないうえに、見たいテレビも見れなくなる。


それが嫌で塾を拒み続けていたのである。


しかし、その長男も折れた。


塾の試験を受けて、どれくらいの力があるか、だけ見てみよ
う、と受けた塾のテスト会場で、また別の仲のいい友達とあ
ったのである。
その友達も塾には行くという。


それで決まった。その日のうちに母親に丸め込まれてしまっ
た。
まるめこまれたというのは表現が悪いが、母親がきっちり行
くという話でまとめてくれたのである。


つづく