正座から立ち上がるときよろめく。
よそ見すると真っ直ぐ歩けなくなる。
物を取りに行って部屋に入り何を取りに来たか忘れて立ち止まる。
物の名前が出てこない。
しまったものの場所を忘れる。
目がどんどん悪くなる。乱視がひどい。目がしょぼしょぼする。何度も目薬を差す。拡大鏡を使って本を読む。読んでいると目が痛くなる。パソコンを打っている今もイタイ。
自分の歯がどんどんなくなっていく。歯医者に行く回数が増える。来週歯医者の予約を入れた。
耳が遠くなったのかと、姉から電話で言われた。テレビの音量が20を越えた。妻が大きいよと注意する。
やっぱり、手品の引退の時期だなあ。
検温を報せる音が届かない体温よりも耳が心配 神田民司
NHK短歌112月号 俵万智さん選 佳作