お隣の町の敬老会。毎年、手品を依頼されます。

 

その時の出し物の一つ。おしゃべりマジックです。

 

「これはもうあまり人がやらないマジックですが、すみません、お札をお借りしたいんですが・・・」

元総代のsさんからお借りします。

 

「ありがとうございます。千円がいいですね。5千や1万となると、失敗して返せなくなったら、こまりますけど、千円なら諦めもつきますから」

 

どこからか「破るんだ」という声が聞こえます。手品ではお金を破るものと思ってらっしゃる。

 

「ここにカプセルがあります。カプセルに折りたたんだお札を入れます。確かに入ってますね。これを紙でくるくる巻いていきます。そしてこのように両端を首を絞めるようにひねります。キャンデーのようになりましt。これを放り上げて受け取ります。。さて」

 

おもむろに紙を開きます。カプセルはありますが、中のお札hあありません。

 

「カプセルは戻ってきましたが、お札は宇宙に行ったまま。残念ですが、Sさん、我々は宇宙へはいけません、諦めてください」

と言って終わります。

 

当のSさん、ビールを飲んでテーブルの人とおしゃべりに夢中で、全く私のマジック見ていません。お金を渡したことも忘れています。だから、1000円は返さなくていい、わけではありません。Sさん憎めない人なんです。

 

先日、レオンさんに教えていただいたコンプリートドライカップ、ここでやろうと思って練習しましたが、お客さんとのやりとりがむずかしく、自信がなかったのでやりませんでした。もう少し、練習必要です。

 

気心の知れた人たちの敬老会、楽しんでもらいましたが、やはり一番楽しんだのは私です。踊る阿呆に見る阿呆なら断然躍る阿呆に限ります。