新入生も小学校に慣れてきたようです。

 

私たち見守り隊は下校時間に合わせて、信号交差点で子どもたちを迎えます。それから私は、子どもと一緒に歩きます。1年生はよくしゃべります。そばにいて聞いていると、会話が実に面白い。

 

514日、雨の日。1年生だけの3時下校。傘とランドセルと長靴の男の子二人に、私は付き添って歩きます。かりにA君、B君とします。

 

A君「かさは、かさでも、はんたいにすると、のぼるものは、なあに?」

なんじゃい、このなぞなぞは。ふと考えて,

 

私「せんせー、わかりました、はーい」と挙手しました。A君、せんせーらしく、私に顔を向けて合図をしました。私「さか!」

 

A君「せいかい!」

 

B君「じゃあ、今度、僕ね。うまは、うまでも、のりものの、うまは?」うーむ。馬は乗り物なんだけどなあ。わかりません。A君もわかりません。

 

 

 

B君「僕が考えた答えはメリーゴーランド」何となく納得しました。

 

次はA君の問題。

A君「めんは、めんでも、たべられない、めんは?」ちょっと考えてこれはわかりました。

 

私「はい、せんせー。おめんです」

 

A君「「あ、それも正解かなあ。僕の答えは、たぶんだけど、ラケットの中の、あみのようなもの!」これもなんとなく納得。

 

次はB君「じゃあね、さかなは、さかなでも、すごくながーいさかなは?……二つあるよ」

 

A君「うなぎ!」

B君「正解!」二つとも答えられるのが嫌みたいで、B君、すぐに「もう一つは・・・あなご」と言いました。

 

B君「うなぎもあなごも、おいしくて高級だよ」だって。

 

こんな話が途切れずに続きます。全然前に進みません。帰りを待ってるお母さん、心配するからと急ごうよ促します。二人の家まで30分かかりました。

 

案の定、お母さんが玄関で待っておられました。

 

お母さんを心配させて、こんな風にして、子どもは大きくなるんですね。