個性があります。ピエロさんの姿を見て怖がる子もいれば、近寄ってくる子もいます。どちらもいいのです。怖がるのは感受性が強いということ。近寄ってくる子はものおじしないで、行動的であるということ。個性があるから面白いのです。

 

4月23日、岡崎市南部市民交流センター「よりなん」で「赤ちゃんのためのマジックショー」をしました。

 

ピエロのフクちゃんと私の25分のマジックショー。始まる前、2歳ぐらいの男の子がお母さんの膝の上で硬くなっています。ピエロさんの姿を恐る恐る見ています。初めて見るピエロさんなんだろうなあ。見たいけど見たくない、興味津々なんです。

 

私たちは赤ちゃんのためのマジックショーをもう3年やっています。内容はほとんど同じです。おかげでうまくなりました!?何度も同じことを繰り返しているのですが、やっているうちに新しい発見がありますから、少し修正します。それが時間の経過とともに大きな変化につながります。行動しながら変えるのがいい。

 

私はミッキーをテーマにしたマジック「ミッキーメドレー」をやっています。昔、大変お世話になった名古屋のマジシャンSさんからいただいたミッキーのオリジナルハンカチ、全然使っていませんでした。私はこれをオープニングに使うことを考えました。これを出したところで「ミッキースタート」とやって、曲を流します。何気ないことですが、私には大発見でした。

 

Sさん、なかなかお会いできませんが、私が最も敬愛するマジシャンです。(私が唯一師匠と思う人です)

 

フクちゃんの演技に赤ちゃんは釘付けです。色とりどりのハンカチや花が出ること、大きな動きの演技であるっこと、何より表情が豊かでやさしい。それでみんな引き込まれるように見ています。

 

始まる前、身を硬くしていた男の子、身を乗り出して見ています。終わってからピエロさんとハイタッチもしました。よかった。物を理解するということは行動を通してしかないのです。

 

フクちゃんの力はすごい、赤ちゃんのマジックは実はフクちゃんで持っています。

 

赤ちゃんのためのマジックショー。この場にいた13名のお母さんと15人の子どもたちとともに私たち二人も十分楽しませてもらいました。

 

お母さん方の温かい目、子どもたちの柔らかな目、私たちにこれ以上のプレゼントはありません。ずっとずっと続けなくては。