※フェースブックに、8年前〈2017〉の今日投稿した。

 

【禅との邂逅】

30歳の頃、金沢に住んだ。県の官舎は本多町にあって(いまは無い)県庁への通勤途上に鈴木大拙の生誕の地があり碑がたっていた。最近、その近くに大拙記念館が建って学会の機会に訪問した。

 

アメリカから英語教師で金沢に来ていたルースらと週末に近所の禅寺で座禅も組んだ。若いころのことで、座禅に興味があったのではなく彼女らと一緒にいるのが目的だったかも。

 

それから50年近く経って、

鹿児島で、

大拙の「禅と日本文化」に関する英語で書かれた本を買った。

1938年に書かれた本を改定して1959年に刊行された。500頁、2400円+税。

 

禅の概説と共に、刀、武士道、茶道、華道、絵画など各分野の芸術にも及ぶ。岡倉天心の茶の本の視点をさらに広げている。

鹿児島に来て12年目、鹿児島では現在でも西郷を慕う人が多い。さまざまなエピソードが残されており、手紙も多いが西郷自身の思想を体系だって知ることはできない。明治になって旧庄内藩の人がインタビューした記録が遺訓集として残されている。

西郷に思想的な影響を与えた人や本としては、島津斉彬公や藤田東湖、佐藤一斎などがあげられる。

 

本書を索引から調べてみると、島津氏の中興の祖ともいうべき忠良日新公が桂庵玄儒の思想を学んだことが書かれてあった。年代的に日新公が玄儒から直接学んだのでは無いが、この思想は薩摩に大きな影響を与えたとある。P46

 

西郷は、若いころ、島津家の菩提樹である福昌寺の無参和尚に教わったという(上木、2008年。p15)

西郷の思想というか行動倫理は国際的な価値があるという鹿児島の友人の声を背に、英語の勉強も兼ねて本書を座右におきたい。

 

余分なことですが、大拙の夫人は、アメリカ人です。