※フェースブックに、11年前〈2014〉投稿した。

 

山本周五郎を朝読んでいます。

70を過ぎて若い時とは問題意識が変わってきて社会科学系の本には関心が薄くなってきた。NHKドラマ「サイレントプア」をみて、ドラマの持つ力と言うものも改めて知った。

 

この「おごそかな渇き」には、遺稿となった表題作、買おうと思った「雨あがる」のほか、短編が10編収載されています。

冒頭の「粛々十三年」「紅梅月下」を読みましたが、素晴らしいです。短編ですが力がある。私が映画監督なら映画化してみたい。

こうしてみると、定年になって退屈とはいっておられません。

 

年金生活で図書購入に充てることのできる費用は乏しいですが、古本屋や図書館も総動員すれば、山本周五郎、藤沢周平、池波正太郎だけでも膨大な時間が必要です。

 

 

大学1年の時寮の仲間にM君と言って仏文科に進んだ友人がいた。彼は、社会科学系の本を読む私に「人生のディーテルは小説にあり」とすでに看破していた。

 

facebookでは、自分の越し方を書くにも制約が多いことも観念しています。筆力はないので、短編小説を借りて表現する手もあったかと思いますが、周五郎の無駄のない筆の運びを読むとこれからの短い努力だけでは無理だと思いました。

その周五郎も64歳で亡くなっている。嗚呼。