【春】
大学1年。寮生活で、全国各地からの友達と6人部屋の暮らしを1年半すごす。
工学部・農学部・文学部、様々な専攻の友人たちの書棚には知らない本が一杯。
安保闘争の直後で、マルクス・レーニンはもちろん、マルクーゼとかポパーとかグラムシとかが並んでいた。田舎の受験勉強だけの青年の頭は混沌の中だった。
【夏】
最初の20年は、法律の専門家として公務員だった.出向して、県庁や大使館の仕事も経験して、管理職の第一歩で降りる。〈43歳〉
後半の30年は、介護職の教育に従事した。要請を受けて幾つかの地域を転じ、最終的に妻の実家がある鹿児島で職を得た。〈74歳〉
【秋】
約10年、当初は医療や介護のテーマに,後半は、伝統工芸や日本文化・表現の世界に知己を得た。
【冬】
満83歳。人生の「断捨離」に向かう。
テーマとしては、「歴史」や「文学」・語学などへ向かう。
生活としては介護面で他人に依存しない日々を目指し、老妻と共同で家事を担う。
冒頭写真は、近所の大学図書館正面。昨日午後。
最後の写真は、工学部の並木道です。昨日午後。