茂木誠と宇山卓栄の対談「世界史の原理」(ビジネス社、2024年3月)

を再読中です。

 

今日は、本書では第5節で日本人の起源を整理して以来の日本の登場ですが

いきなり徳川時代です。

 

 

後半の3つの項で印象深い個所3点:

 

・世界史の上で近代的な銃撃戦の開始事例4つ p227

1453年 コンスタンチノーブルの戦い(ビザンツ帝国滅ぶ)

1514年 チャルディラーンの戦い(オスマン帝国の勝利)

1526年 パーニ―パットの戦い(ムガール帝国の成立)

1575年 長篠の戦い(信長の天下統一へ)

 

・イエズス会の示唆によって信長が明国制服計画を構想し秀吉が実行した

(文禄・慶長の役) p229

 

・大坂冬の陣〈1614年〉イギリスのカルバリン砲が豊臣勢にとどめを刺した

p230

 

 

アメリカの人類学者・ダイヤモンドは「銃・病原菌・鉄」〈2017年改訂版〉で、

先史時代の日本の陶器の先進性に触れています。p454

 

 

 

オーストラリアの歴史家による「世界史」〈2004年〉では、

16世紀後半の日本の銃生産の突出した多さを指摘しています。p387

 

 

 

イスラエルの歴史家ハラリは、最新の評論集〈2018年〉で、

戦前日本の軍部勢力の増大を指摘しています。p305

 

 

 

上垣外憲一(講談社、2018年。写真左)は、

京都の儒学者・藤原惺窩が16世紀末大隅半島の内之浦港に1週間滞在して

得た世界情勢を家康に語った状況を書いています。

 

芳賀徹は、国際関係論・江戸文化論の権威ですが、江戸時代の平和を

世界のモデルとして広く周知すべくJuliet Winters Carpenter によって

英訳した。(出版文化産業振興財団、2021年。写真右)