※フェースブック 2014.3.10 (10年前の今日)に投稿していた。
一部省略した。
【ドイツ史の基盤】
「日本の天皇性に相当するような根源的なものはドイツの歴史では何か?」について、私の乏しい感想を書いてみます。
1979年から1982年まで、つまり東西ドイツの統合以前の3年間、旧西ドイツに住み、最初の夏休みには、汽車で旧東ドイツを旅しました。
その体験が基盤です。
【ゲルマン】
ヨーロッパとアジアの思想的な基盤としてあげられるキリスト教は、たしかに日独の歴史の比較の上で大きな要素ですが、もう少し焦点を絞ると、「ゲルマン魂」のようなところに突き当たるのでは?
以下は、連想的にキーワードをあげます。
・ガリア戦記
・ライン川 ドイツ語ではDer Rhein と、男性形です。(モーゼル川は女性形)ライン川の右岸がゲルマン。
・ドイツ語
・黒い森
・ドイツ哲学(ドイツ観念論)
・ドイツ音楽(阿部謹也先生の、ドイツ史)
これらを通ずる根本原理は、
deutsche Gründlichkeit (ドイツ的徹底性)です。
原理・原則を譲らない。
【原理無き国】
これに対して、日本は、「原理無き国」と考えることができますね。
【介護保険では】
日本の介護保険は、北欧的思想・ドイツ的思想・アメリカ的思想の混在したもの。これは、社会政策に限らず、無原則・便宜主義の日本の特性が反映されたもの。(これに対して、たしかに天皇制は維持されています。
天皇家の女性がヨーロッパ風に帽子をかぶるのは漫画的ですが)
写真は、検索エンジンから。ボンあたりを流れるライン川。