※フェースブック 2018.3.1 に投稿した。

本ブログでは、西郷に関するカテゴリを設けていますが、

多くの英語文献を挙げています。

 

【西郷を英語で伝えるSaigo in English】

鹿児島では大河ドラマ「西郷どん」で西郷隆盛への関心が高まっています。

テレビのタイトルにSEGODONって英文字になっていましたね。

「英語はどうも」というFBFも多いのですが、去年の今頃知り合った「南洲哲学研究会」を主宰する山城洋一のお話を聞き、「西郷思想は(日本国にはもとより)国際的に知られて良い」との視点を新鮮に思いました。

手元の5冊を参考に紹介します。

 

・Coen Nishiumiの本は、西郷ゆかりの人7人によって西郷を語るというスタイルで平明な英語でなかなか面白いです。エピローグにイト夫人が登場します。2018年刊。

 

・John Manは、イギリスの歴史作家で、2011年に「最後のサムライ」という視点で書かれています。巻末に膨大な英語文献のリストがあります。

 

・内村鑑三の「代表的日本人」は、岩波文庫の邦訳がありますが、もともと1908年英語で出版されています。5人のうち、最初に西郷をとりあげています。

 

・Hillsborough は、アメリカの歴史家で、本書は勝海舟を主役として明治維新を描いていますが、もちろん、西郷、龍馬、慶喜、大久保、斉彬、久光などが登場します。大部のものでまだ1/3程度ですが「西郷と海舟の会談」などの有名な箇所を拾い読みしています。2014年刊。文献案内、用語、索引が充実しています。

 

・Ravina 2004.本書は、鹿児島大學図書館で見つけ、大学生協に注文して1割引きで4681円でした。本書は、アメリカの大学の歴史学教授による西郷伝で、鹿児島大學に滞在して当時の原口泉先生らの示唆を得て書かれた。西郷全集などを参照し、NewYorkTimesの記事なども引用しています。これは読了した。

 

 

右手にある先崎彰容の本は、福沢諭吉、中江兆民など6人の思想家のみた西郷像を比較したものでまだ半分ぐらいですが、「国際的に見た西郷」像への手掛かりがあります。

 

なお、西郷自身には著作はないのですが、有名な「遺訓集」の英訳が2013年に刊行されています(薩摩士魂の会 The Instructions of Saigo Nanshu)。