待つべきことのなかりけるかな

 

と続く。

吉田松陰は安政6年(1859年)10月27日に処刑されたが

その前日に小伝馬町の牢内で書かれた「留魂録」16章のうち

最後に5首の和歌が添えられていて、これがその2番目です。

 

第1章冒頭に、有名な

「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留置きまし大和魂」です。

 

本書は、

古川薫著による講談社学術文庫版で第1刷2002年

購入したのは2016年版で第34刷である。

そのp116及びp78から引用した。