「社会政策」というのは、「社会福祉」や「社会保障」を含む広い意味で、ヨーロッパでは、雇用や環境、住宅・都市、交通、教育なども包含する概念です。
「あなたの専門は何ですか?」
と、現役の教員の時によく聞かれました。
そこで、鹿児島国際大学での担当科目を中心に説明します。
「国際福祉論」
これは、狭い意味では「社会政策の国際比較研究」です。
ドイツの医療保険政策と、北欧の医療政策、アメリカの医療制度を比較しながら日本の制度の特色や課題を考察します。広い意味では「国際社会における社会政策(援助など含む)」です。大学院の博士課程でこの科目を担当しました。
この科目を担当するに際して、文部科学省のいわゆる「マル合」審査をパスしています。
私は、この分野の博士号は持っていませんが、ドイツに3年滞在して詳しくその社会政策を見聞・紹介する機会があったことが評価されたのだと思います。
鹿児島では、この科目を実際話す機会はありませんでした。北海道医療大学の学部で「国際福祉論」として3年次・4年次に半期の講義を行いました。
「高齢者福祉論」
古い用語では「老人福祉論」です。鹿児島国際大学の修士課程でこの科目を半期担当しています。日本社会事業大学の学部2年生に講じていたこともあります。
この科目を担当できたのは、私が旧厚生省の時代の老人福祉課長を担当していて行政実務に詳しかったからです。教員になってから、主に介護政策の分野で国際学会に招かれて講演を行なったりシンポジストとして発表したのはこの科目を担当していたからです。
「社会福祉概論」
鹿児島国際大学の介護福祉士養成課程の1年生に1年間30回講義しています。この科目は幅広い内容ですが、旧厚生省時代に、大臣官房において各局の行政分野を総覧する立場にいたときの知識をベースに話しています。このほか、金城大学3年次に「社会保障論」を1年間30回講義しています。医療保険や年金問題・雇用保険など実務的な知識を持っていました。福祉学部の担当は縦割りになっていて、この「社会福祉概論」と「社会保障論」を1人で担当した先生はあまりいません。
鹿児島における最近の関心は、歴史と「心」に関連するテーマですが、いちおう私の基礎的な専門という意味で紹介しました。