子安宣邦「可能性としての東アジア」

(現代書館、2024年6月)

は、日本思想史の専門家が韓国や台湾で行った講演集です。

 

9本の講演を収録していますが、

そのうち、第4章を読みました。(←2638.7月21日)

 

「韓(から)」の傷跡と「「日本(やまと)」の成立

p59-78

 

 

韓国学中央研究院での講義〈2006年5月17日〉

 

日本と日本人にとっての韓国とは何であったのか。

 

「天皇」号で称された最初の天皇は、天武天皇。国号の「日本」の成立。

 

記紀などの古記録における「韓」の傷跡

 

藤貞幹「衝国発」〈1781年〉への本居宣長の批判」「枷狂人」〈1785年〉

宣長は、古事記によって「日本」の読出しを行い、近代日本の成立の歴史的

アプリオリをなす作業

 

金沢庄三郎や吉田東五らの研究

 

竹島の領有は、1905年日露戦争のさなかだった。

 

アジアの諸隣国との関係における歴史的反省が日本に基本的に欠落している。

 

 

手元にある韓英絵解き辞書と漢和辞典。